インデックス投資って、どんなことを勉強したらいいの?
インデックス投資って、何を覚えたら儲けられるようになるの?
この記事では、上記のような疑問にお答えします。
本記事のポイント
①入金力を高めるための勉強
②勝率をあげるための勉強
③儲けるための勉強
・インデックス投資の勉強で後回しでよいこと
インデックス投資は簡単と言われることがありますが、通常の株式投資などとは違った難しさがあります。
それは超長期で投資を継続することです。
インデックス投資はリスクコントロールや投資継続のコツを知らないと、あっけなく失敗してしまいます。
インデックス投資はシンプルが故に難しいとも言える投資なのです。
この記事では、インデックス投資を成功に導くために優先的に勉強する3つの項目について解説します。
はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、インデックス投資は現在8年間継続中です。
2021年4月に資産3000万円を達成しました。
そんな私が、「【初心者向け】インデックス投資の勉強は3つのことに集中でOK!」を解説します。
インデックス投資の勉強は3つのことに集中でOK!
インデックス投資の勉強は3つのことに集中する必要があります。
それは、
②勝率をあげるための勉強
③儲けるための勉強
この3つです。
なぜこの3つなのかと言うと、インデックス投資を成功に導く3大要素が、
①入金力
②投資期間
③利回り
となっており、上記の3つの勉強項目がこの3大要素に関連するからです。
また、インデックス投資のスキルは一般的な株取引に必要なスキルと違い、「どれだけうまく貯金できるか?」に近いところがあります。
投資と考えるより、難易度の高い貯金と考えたほうがいいかもしれません。
このことから、勉強する内容は株の分析方法などと違い、いかに自分を律してリスク、メンタル、家計をコントロールできるかが重要になります。
それでは、各項目を解説していきます。
①入金力を高めるための勉強
インデックス投資の年利は5~8%程度とそれほど高くありません。
単純にリターンを増やすには、投資額(=入金力)を高める必要があります。
この項では、入金力を高める2つのプロセスを解説します。
入金力がどの程度必要かを知る
みなさん投資する明確な目的を持っていますか?
ただ、なんとなくお金を増やしたいと思っていませんか?
じつは、明確な目的なく投資をすることは結構危険なことなんです。
なぜなら、人間の欲望には際限がなく、「もっと儲けたい」と思ってしまうと、「必要以上のお金をつぎ込み」、「より短期で」、「よりハイリスク、ハイリターンの」投資、投機手法に手を出してしまうからです。
この「必要以上のお金をつぎ込み」、「より短期で」、「よりハイリスク、ハイリターンの」投資、投機で勝てる人間はかなり限られてきます。
というか、大抵の人は失敗して損します。
このことから、投資で儲けたい金額を明確にし、それにあった投資手法を選ぶ必要があります。
インデックス投資の場合、さきに説明したように年利5~8%程度です。
この年利でも、以下ようなことが可能になります。
このように、投資のゴール(目標金額)が明確であれば、おのずと投資額(=入金力)も決まってきます。
目的を達成するための入金力算出は、シュミレーターを使うのが便利です。
いろいろ数字をいじって、目標金額を達成するための入金力を決定しましょう。
※こんな感じでシュミレーションできます。
以下のリンクより楽天証券のシュミレータに移動できます。
リターンは3~8%程度で試しましょう。
出所:楽天証券積立かんたんシミュレーション
入金力を決めるにあたり、今後の人生をどうしたいか?
ということをよく考えましょう。
(投資の目的が決まれば毎月の入金額も決まります。)
どこに住みたいとか、どんな仕事をしたいとか、仕事はほどほどにしてゆる~く暮らしたいとかです。
私の場合はセミリタイア、FIREを目標としてインデックス投資をしています。
以下に関連の記事、お金の対する考え方を学べる本のリンクを張っておきます。
家計管理の方法を勉強する
積立シュミレータを使って毎月の積立額が決定したら、あとはそれに合わせて家計の収入と支出のコントロールをするだけです。
ただ、ここで注意していただきたいのが、あくまでも現実的な範囲でコントロールする必要があることです。
無理に食費を削ったり、娯楽費を削ったりと極端にQOLが下がるようなことをするべきではありません。
そこまでして投資にお金を回すだけの理由、モチベーションがあればいいのですが、生活を豊かにするはずの投資のために、生活を犠牲にしてまでお金を捻出するかは、よく考えるべきです。
実際の家計管理の方法ですが、家計簿をつけることは必須です。
自身の収入と支出を把握しなければ、お金のコントロールはできないからです。
また、いざ積立投資を始め毎月入金しているけれど、それ以上に支出があり実は家計が赤字になっていた、なんて状況では投資の意味がありません。
こうならないためにも、自身のやりやすい方法で家計簿をつけましょう。
家計簿は自分のやりやすい方法を選びましょう。
Excel、スマホアプリなんでもいいです。
続かなそうなら、別の方法でやりましょう。
最近ではマネーフォワードMEなどの自動で家計簿をつけてくれるアプリもあり便利です。
また、家計を管理するにあたり、必須ではありませんが簿記の知識をつけることをおすすめします。
資産、負債、純資産、収益、費用などの考え方が家計を管理するうえで役立ちます。
余裕があれば勉強してみましょう。
日商簿記3級レベルの知識であれば、簡単に覚えられるため、テキストをざっくり読んでみるのもおすすめです。
さすがに、実際に資格を取る必要はないです。
ただ、余裕があったら挑戦してみましょう。
3級なら合格率も50%くらいのため、簡単です。
私は2級まで資格を持っていますが、家計管理に2級レベルは必要ありません。
3級レベルで十分です。
②勝率をあげるための勉強
インデックス投資はシンプルな方法で勝率をあげることができます。
それは「長期間投資をする」ことです。
この項では、インデックス投資の勝率をあげるために勉強すべきことを解説します。
勝率には投資期間が重要になる
株式投資、FXなどは、売買タイミングを分析したりファンダメンタルズ分析したりすることで勝率をあげることができます。
インデックス投資はこのようなことをしなくとも、「長期間投資する」という一点に集中することで勝率が上がります。
※ここでの勝率とは、どれだけ利益が増やせるかでなく、元本割れしないかを指しています。
金融庁のデータによると、5年の保有期間であれば、ほぼ勝てると言え、20年を超えると損失はないという結果になっています。
出典:金融庁
また、別のデータでも同じような結果になっています。
以下のグラフはインデックス投資の名著「敗者のゲーム」より引用したものです。
出典:チャールズ・エリス著 敗者のゲーム
もう一つのデータとして、ジェレミー・シーゲル著 「株式投資」のデータです。
出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資
様々な情報ソースでも、上記のようなグラフになっており、5年の保有でだいたいプラス収益、15年~20年で実質的な損失が発生しなくなります。
上記のグラフより、インデックス投資においては長期保有こそが勝率をあげる手段となります。
株やFXのようにタイミングを読んで売買してもいいのですが、この方法はそもそも成功確率が低いことと、インデックス投資のような長期投資を前提にしている投資においては成功しても失敗しても誤差に等しいレベルのため、やる意味があまりありません。
※インデックス投資では損切りも悪手です。
さて、長期投資こそが勝率をあげる方法と解説しましたが、これは簡単なようでいて難しいことです。
なぜなら、
・途中の暴落に耐えられなくて損切りする。
・インデックス投資に飽きて、他の投資、投機に手を出す。
このように、インデックス投資を続けられない理由を考え出したらきりがありません。
次項からは、長期投資を可能にするリスクコントロールとメンタルコントロールを解説します。
リスクコントロールを勉強する
リスクコントロールの方法として、適切なリスク許容度を設定することが効果的です。
リスク許容度は投資前にある程度決めておき、投資を開始したら年毎、ライフステージ毎などのタイミングで見直す必要があります。
このようにすることで、過剰なリスクを取らず安定した投資、リスクコントロールした投資を継続できます。
上記のリスク許容度の設定によるリスクコントロールは、座学と言うより実戦を通して勉強する内容になります。
かつ、自身の家計の問題でもありますので、しっかり家計を管理したうえでリスクコントロールしましょう。
もし自分だけではうまくリスクコントロールできない場合、ファイナンシャルプランナー(FP)に頼るのもおすすめです。
私もたまにFPに相談に行きます。
無料でやってくれるところもあるので、とりあえず1回くらいは行ってみることをおすすめします。
メンタルコントロールを勉強する
投資においてはメンタルが非常に重要な要素です。
どんなに完璧な投資戦略でも、メンタル起因のヒューマンエラーで完璧な投資戦略も破綻してしまうからです。
簡単な投資と言われるインデックス投資でも、このことはいっしょです。
メンタルコントロールを学ぶためには、損得が絡むときの人間の心理を勉強する必要があります。
行動経済学という学問を勉強するのがおすすめです。
別に本格的に勉強しなくても、入門書をざっと目を通すレベルでも役立ちます。
投資で、絶対にやらないほうがいいと分かっているのにやってしまった・・・
そんな行動をしたときの自己分析に役立ちます。
また、実際の投資において、暴落中の自分の心理状態やバブル中の心理状態なども客観的に観察することをおすすめします。
そうすることで、客観的に自身を見ることで冷静さを取り戻すことができます。
以上より、メンタルコントロールは行動経済学で学問的な意味で心理を学ぶことと、実戦で自分の心理状態を観察することが重要となります。
※投資家としての心理を学ぶならマーク・ダグラス著「ゾーン」もおすすめ。
※2021/7月現在、Kindle Unlimited対象となっています。
Kindle UnlimitedはAmazonの本読み放題のサブスクです。(月額980円)
Kindle Unlimitedは初回30日間無料なので、普通に本を買うよりおすすめです。
Kindle Unlimitedなら「マーケットの魔術師」などの名著も対象になっていて、投資の勉強にけっこうおすすめです。
私もKindle Unlimitedを使ってます。
ただ、最近はほぼ漫画しか読んでませんが・・・
Kindle Unlimitedは勉強と相性がいいのでおすすめです。
③儲けるための勉強
インデックス投資で儲けるためには、「市場の歴史を知ること」と、「余計なことをしないこと」が重要になります。
また、「インデックス投資の売買戦略」も参考までに勉強したほうがいいでしょう。
この項では、勉強すべきこれら3つの項目について解説します。
市場の歴史を勉強する
インデックス投資で儲けるためには、これまでの市場の歴史を知ることが重要です。
株、債券、金、現金などの伝統的資産の価格推移を知ることで、どの資産にどう投資すべきかを理解することできます。
また、株価暴落の歴史、暴落から回復するまでの期間など過去の事象を知ることで、今後のリスクを想定することも可能です。
市場の歴史を知るには「ジェレミー・シーゲル著 株式投資」を読むのが一番です。
※以下の図のように、200年分のデータからの分析結果なども載っています。
出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資
インデックス投資のリターンを超えることは難しい
「インデックス投資のリターンを上回ることは難しい」
この事実も知っていたほうがいいです。
以下の図のように7、8割のファンドは指数に勝てないというデータもあります。
出典:Risk-Adjusted SPIVA Scorecard Year-End 2020 (PDFリンク)
この他にも、インデックス投資の名著 「敗者のゲーム」でも同じようなデータが載っており、インデックス投資にはプロでも勝てないことが示されています。
とは言っても、投資初心者にこの事実はなかなか受け入れられないと思います。
年利数%のインデックス投資より、株を頻繫に売買したほうが儲かりそうに見え、魅力的に映ることでしょう。
でも実際には勝てません。
私もそうでした。
なので、株やFXなどをしたい場合、コアサテライト戦略で運用することをおすすめします。
※基本的に当サイトでは、インデックス投資をコアとした「コアサテライト戦略」をおすすめしています。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
コアサテライト戦略は私の基本戦略でもあります。
以下の記事で私の投資手法を解説しています。
インデックス投資の売買戦略を勉強する
インデックス投資の売買戦略については、長期保有できるような戦略であれば割となんでもいいです。
超長期で投資できればいいので、それを可能にする好みにあった戦略でOK!
いろいろな売買戦略がありますが、特定の売買戦略を使うことで、他の売買戦略より良い結果になっても結果論にすぎません。
超長期であるがゆえに、結果の予測ができないからです。
また逆に、ある一時点で高値で掴まされて失敗したと思っても、長期でみれば誤差にすぎません。
なので、優先すべきは自分好みで超長期で運用できるような戦略であることです。
※当サイトで解説している戦略を貼っておきます。
買いの戦略
売りの戦略
資産管理戦略
※下記の本は、「積立投資」、「一括投資」、「リバランス」、「ボーナスで投資」などいろいろなバックテスト結果が載っています。
売買戦略の参考になりおすすめです。
インデックス投資の勉強で後回しでよいこと
インデックス投資の勉強で後回しでよいことは3つあります。
②銘柄分析の方法
③テクニカル分析の知識
通常の株式投資であればこれらは必要ですが、前述したようにインデックス投資は投資というより、「難易度の高い貯金のようなもの」です。
そういうわけで、これらの勉強は後回しで問題ありません。
経済の知識
経済の知識はあるにこしたことはありませんが、インデックス投資は超長期で投資を継続するため、経済の知識があってもなくてもやることは変わりません。
また、経済の専門家、アナリストが株価や経済の予想をしたりしますが、ほとんど当てになりません。
プロの知識人が言うことすら当てにならないのに、素人が勉強しても効果があるかは微妙です。
銘柄分析の方法
インデックス投資の投資対象は、インデックスファンド、ETFになります。
最低限の選び方のコツさえ分かっていれば、細かい分析手法はいりません。
また、YouTubeやブログでおすすめされているインデックスファンド、ETFについては、だいたいどれも一緒であり、おすすめされている中から選んでおけば間違いありません。
おすすめされているインデックスファンド、ETFの優劣も将来どうなるのかは未知数のため、あまり気にしすぎる必要もなく、好みで選べばOKです。
以上のことから、分析手法などは後回しで勉強してOKです。
テクニカル分析の知識
インデックス投資でテクニカル分析は不要です。
なぜなら、インデックス投資の基本戦略はドルコスト平均法による積立投資であり、タイミングを伺う必要がありません。
また、多少価格が高い、安い程度のことは、長期でみれば誤差です。
せいぜい、暴落したタイミングで多めに買い増す程度のことでOKです。
よって、テクニカル分析の勉強は後回しにするか、まったくしなくても問題ありません。
まとめ
「【初心者向け】インデックス投資の勉強は3つのことに集中でOK!」のまとめです。
・入金力がどの程度必要かを知る
・家計管理の方法を勉強する
・勝率には投資期間が重要になる
・リスクコントロールを勉強する
・メンタルコントロールを勉強する
・市場の歴史を勉強する
・インデックス投資のリターンを超えることは難しい
・インデックス投資の売買戦略を勉強する
・経済の知識
・銘柄分析の方法
・テクニカル分析の知識