リスク許容度とは?【株で負けないために要チェック】

投資の基本
うしくん
うしくん

リスク許容度とは何ですか?
株で負けないために、そんなに重要なことなの?

この記事では、上記のようなお悩みを解決します。

 

本記事の内容

・リスク許容度とは?
・リスク許容度を構成する要素
・リスク許容度の決め方
・リスク許容度の上げ方
・リスク許容度とリスク選好は区別する
・リスク許容度が重要な理由

 

本記事の信頼性

マンモス
マンモス

・管理人の投資歴は15年以上
・実現損益は1000万円越え
・資産3000万円越え
※2022年6月現在

 

※信頼性の担保として、私のポートフォリオ、売買履歴を公開しています。

 

※これまでの投資経歴はプロフィールにて公開しています。

 

本記事を書いている私は投資歴15年以上です。
最初の7年くらいは株でまったく勝てませんでしたが、それ以降は順調に儲けてます。
失敗も多く経験したうえで儲けられるようになったので、こらから株を始める初心者の人、何年も株式投資してるけど負けている人、どちらに対しても有用な情報をお伝えできます。

 

今回は、リスク許容度を理解してからは1度も投資で精神的苦痛を感じず、狼狽売りもしていない経験を活かし、「リスク許容度とは何なのか?」を解説します。

 

それでは、解説に移ります。

 

リスク許容度とは?

リスク許容度とは、

・どのくらい株で損しても平気か?
・どのくらい投資にお金を回せるのか?

簡単に説明すると、こんな感じです。

 

リスク許容度と聞くと難しく感じるかもしれませんが、

・リスク許容度は感覚的な要素が強い。

このような特徴があります。

 

マンモス
マンモス

具体的な金額をリスク許容度として設定しても、感情面でそれが正しいかは別問題です。

 

リスク許容度を構成する要素

リスク許容度は、様々な要素が絡み合って複雑に変化します。

リスク許容度を構成する要素は、

・年齢
・ライフステージ
・配偶者の有無
・子供の有無
・投資経験
・メンタル
・性格
・保有資産
・収入
・金銭感覚

このような要素があります。

具体的な数値として分かるものから、曖昧な要素まで様々です。

そのため、リスク許容度は「主観的リスク許容度」と「客観的リスク許容度」に分けられます。

 

リスク許容度の決め方

リスク許容度の決め方は、以下の通りです。

①主観的リスク許容度を決定する。
②客観的リスク許容度を決定する。
③主観的リスク許容度と客観的リスク許容度のすり合わせをする。

 

主観的リスク許容度を決定する

主観的リスク許容度とは、自分自身のおかれた状況を主観的に判断することで分かります。

・金銭感覚
・今後の収入
・これまでの投資経験
・自分自身の性格
・資産額

このような項目から、主観的リスク許容度を判断しましょう。

ただ、難しく考える必要はありません。

結局、リスク許容度とは、「どのくらい損しても耐えられるか?」、「どのくらいのお金を投資に回せるのか?」、これが分かればよいのです。

自分自身の収支の状況と資産額を把握して、「このくらいなら損してもいいかな?」、「このくらいなら貯金でなく、株を買ってみようかな?」このようなことが決められればいいのです。

 

①まずは、収支や資産額をベースにいくらまでなら株にお金を回せるか決めましょう。
→「1年間にいくらまで」という決め方でもいいですし、「資産の何%まで」という決め方でも問題ありません。

 

②次に、「いくらまで損してもいいか」を決めましょう。

 

また、リスク許容度とは常に一定のものでもありません。

年齢やライフステージによって変化しますし、実際に投資してみて、「こんな損は耐えられない!」と感じるかもしれません。

そのような場合に、少しづつ調整することで、より正確なリスク許容度になっていきます。

③リスク許容度はその時々で変化します。
必要に応じて見直しましょう。

 

私自身が株を始めた当初は、「年間-20万円までの損失は許容する」というリスク許容度を設定していました。

始めは数千円程度の損失ですら、精神的にきつかったのを覚えています。

それが、投資経験を重ね、年齢も重ねて収入も増えたことから、今では1日で20万円くらい資産変動しても、何とも思わなくなりました。

このように、リスク許容度は変化します。

・初めから完璧なリスク許容度は設定できないので、まずはざっくりとでOKです。

 

ただ、主観的リスク許容度を決定するには、自身の収支を把握していることが必要不可欠です。

そのため、家計簿をつけていない人は、まずは家計簿をつけるところから始めましょう。

また、マネーリテラシーが高いほど確度の高いリスク許容度を決定できます。

マネーリテラシーについて自身がない人は、マネーリテラシーを勉強しましょう。

株で儲けるためには、株の知識だけでなく、「お金全般の知識」が求められます。

そのためにマネーリテラシーは必須ですので、しっかり勉強しておきましょう。

 

 

客観的リスク許容度を決定する

主観的リスク許容度に足りない部分を補うのが客観的リスク許容度の役割です。

客観的リスク許容度は、個人では見落としてがちで分かりにくいお金の流れを考慮したリスク許容度です。

・教育費
・税金関係
・住宅関係
・介護関係
・医療コスト
・冠婚葬祭
・自動車関連
・保険

このような、素人では分かりにくいお金の流れを意識することが大事です。

年齢の変化と共にこのようなコストは増減しますから、当然、リスク許容度も変化します。

しかし、ぱっと見いくらくらいのお金がかかるのか分かりずらいです。

ですので、客観的リスク許容度を明確にするためには、ファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。

 

マンモス
マンモス

自分では把握しきれないお金の流れを知るためにも、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。

私自身も数年に1回程度は行ってます。

 

・ファイナンシャルプランナーにリスク許容度を相談することで、より安全に株式投資することができます。

 

FP相談は無料のところも多いので、興味があれば家計のことと、投資プラン、リスク許容度などを相談してみましょう。

投資のコンシェルジュならFPに無料でオンライン個別相談もでき、おすすめです。

 

 

主観的リスク許容度と客観的リスク許容度のすり合わせをする

主観的リスク許容度と客観的リスク許容度が分かったら、最後にすり合わせをしましょう。

そうすることで、自分にとって適度なリスク許容度を知ることができます。

 

ここまでのまとめ

・まずは収支を把握し、主観的リスク許容度を決定する。
・マネーリテラシーが無い人は、マネーリテラシーの勉強もしておきたい。
・客観的リスク許容度を把握するために、家族間やFPに相談するのがおすすめ。
・最後に主観と客観的のリスク許容度をすり合わせる。
・以降は実際に株式投資を始めてみて、その都度にリスク許容度を修正する。

 

リスク許容度の上げ方

リスク許容度の上げ方を解説していきます。

リスク許容度の上げ方は大きく分けて2つあります。

・投資経験を積む
・入金力を上げる

 

リスク許容度の上げ方を解説する前に補足です。

・リスク許容度が高いことは、投資によるストレスを軽減し、資産運用の選択肢が広がる。

 

・リスク許容度が高いと、それだけ大きなリスクを取れるため、良くも悪くもリスク増大する。

 

この2点は注意しましょう

必ずしもいいことばかりではないということです。

リスク許容度が低い人であれば、投資1:貯金9のように運用し、リスクもリターンも限定的になります。

対してリスク許容度が高ければ、投資7:貯金3のような運用も選択肢に入り、良くも悪くもリスク・リターンが上がります。

リスク許容度が低く、そもそも投資に否定的であれば、リスクは限定的になりますが、リスク許容度が高く、投資に寛容になれば、リスクは増大します。

リスク許容度が高ければ高いほど優れているかと言えば、そういうわけでもないので注意しましょう。

 

リスク許容度の上げ方① 投資経験を積む

リスク許容度は投資スキルや経験を積むことによって上げることができます。

初心者の頃は、何をするにも手探り状態で緊張するものです。

ただ、ある程度トレードしていると、いずれは慣れます。

「投資なんてこんなものか・・・・」

「以外に簡単に株って売買できるんだな。」

こんな感じで、投資の抵抗感が薄れてきます。

これだけのことで、リスク許容度は上がるのです。

ですので、トレードの練習をするために、はじめは少額でトレードしてみましょう。

リスク許容度の増加と共に、「もうちょっと、投資資金を増やしてみるか」となるはずです。

 

また、株の勉強をして、しっかり理論武装することでもリスク許容度は上がります。

勉強して知識がつけば、「株式投資を極端に恐れる必要はないんだな」ということが分かるからです。

ですので、リスク許容度を上げたければ、

①トレード経験を積む
②しっかり株の勉強をする。

この2点を頑張りましょう。

 

※おすすめの勉強方法は、以下の記事にまとめています。

 

※株の勉強におすすめの本は、以下の記事にまとめています。

 

リスク許容度の上げ方② 入金力を上げる

リスク許容度を上げるもう一つのアプローチとして、「入金力を上げる」という方法もあります。

入金力が上げれば、それだけお金に余裕ができますから、株に回すお金が増えます。

また、多少損失を出しても、入金力を上げることにより、いくらでも補填できるようになりますから、損失耐性も高まります。

前述した「投資経験を積んでリスク許容度を上げる方法」は、株に対するマインドセットの変化によるアプローチでしたが、

 

・入金力を上げることは物理的な意味で、リスク許容度を高めることができます。

 

入金力は自身の努力次第でいくらでも上げることができますから、可能な限り入金力を上げることをおすすめします。

 

※下記の記事で入金力の上げ方を解説しています。
恒久的に入金力を上げる方法や、ポイ活などのリスク無しで、かつ即効性の高い入金力の上げ方など紹介しています。

 

リスク許容度とリスク選好は区別する

リスク許容度とは、「どのくらい損してもいい」という曖昧なものです。

「-20%損してもいいかも」と考えていても、損をしているという精神的苦痛から、実際には-10%すら耐えられなかった、ということも十分ありえます。

このように、曖昧なものゆえ、実際にその状況になってみないと分からないのです。

 

この逆の現象として、リスク許容度とリスク選好の誤認が挙げられます。

本来、収支や今後のキャッシュフローから、客観的に-20%までの損失までしか耐えられないという状況であっても、主観的にこれを上回るリスクを平然ととれる状態がリスク許容度とリスク選好の誤認です。

 

リスク許容度
→どれだけのリスクであれば、今後の生活や人生に影響がないか?
※客観的要素が大きい。
リスク選好
→どれだけリスクを取りたいか?
※主観的要素が大きい。

 

・自分自身のリスクに対する好み(リスク選好)と、今後の生活、人生を考慮して取れるリスク(リスク許容度)は違うものです。

 

マンモス
マンモス

リスクに対する好みと、現実的に取れるリスクを誤認しないようにしましょう。
そういう意味でも、リスク許容度をFP相談するのがおすすめです。

 

投資のコンシェルジュならFPに無料でオンライン個別相談もでき、おすすめです。

 

 

リスク許容度が重要な理由

リスク許容度の把握は、株で負けないために必須の要素です。

理由は以下の通りです。

・どのような優れた投資戦略も、リスク許容度のうえに成り立つ。
・リスク許容度を無視した投資戦略は、破綻の危険性が極めて高い。
・個人にとって最適な投資戦略は、リスク許容度に左右される。

 

どんなに儲かる投資戦略であろうとも、一定のリスクはあります。

そのリスクが自身のリスク許容度を超える場合、結果的に儲かる投資戦略であろうとも、途中で損失に耐えきれず、損切りをしてしまいます。

 

※リスク許容度と投資戦略がマッチしていないイメージ図

リスク許容度(NG例)

そのため、投資戦略のリスクは常にリスク許容度内である必要があります。

リスク許容度をオーバーしなければ、儲かる投資戦略を儲かる投資戦略のまま運用できます。

※リスク許容度と投資戦略がマッチしたイメージ図

リスク許容度(OK例)

リスク許容度をオーバーしなければ、無駄な損切りをする必要もありませんから、安全かつ儲かる投資が可能になります。

 

一点注意していただきたいのが、本来のリスク許容度は以下の図のように一定ではないことです。

リスク許容度(実際の例)

このようにリスク許容度は曖昧であるため、先に述べた「主観的リスク許容度」と「客観的リスク許容度」のすり合わせが重要になります。

繰り返しになりますが、リスク許容度を決定する際は、

・収支の把握は必須 → 家計簿つけましょう。
・マネーリテラシーも大切 → 人生に関わるお金の知識を知っておきましょう。
・リスク許容度は、主観視点だけでなく客観視点も重要です。
→家族との相談、FP相談がおすすめです。

 

 

まとめ

「リスク許容度とは?【株で負けないために要チェック】」のまとめです。

 

・リスク許容度とは?
→「どの程度損してもいいいか?」、「どのくらい投資できるか?」ということ。
・リスク許容度を構成する要素
→性格、収支、ライフステージ、家族構成など様々な要素が影響する。
・リスク許容度の決め方
①主観的リスク許容度を決定する。
②客観的リスク許容度を決定する。
③主観的リスク許容度と客観的リスク許容度のすり合わせをする。
・リスク許容度とリスク選好は区別する
・リスク許容度が重要な理由
→投資戦略を破綻させないため。
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