インデックス投資の売り時っていつ?
インデックス投資の売り時で失敗したくない・・・
どうすればいい?
本記事のポイント
・あまりおすすめしない売り時
・売り時で失敗しないために必要なこと
インデックス投資の売り時について悩んでいませんか?
投資は買い時以上に売り時の判断が難しいと言われます。
インデックス投資もこの例外ではありません。
この記事では、インデックス投資のおすすめの売り時5パターンとおすすめできない売り時を解説します。
また、売り時で失敗しないために知っておくべきポイントも解説します。
はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、インデックス投資は現在8年間継続中です。
2021年4月に資産3000万円を達成しました。
そんな私が、「インデックス投資におすすめの売り時」を解説します。
インデックス投資におすすめの売り時
インデックス投資におすすめの売り時は全5パターンです。
②リバランスによる売却
③目標金額に到達したら一括で売却
④ライフステージでの売却
⑤スイッチングによる売却
上記の売り時は、インデックス投資をセオリー通りにやった場合におすすめの売り時です。
※インデックス投資をセオリー通りやった場合の利回りについて、詳しく知りたい人は下記の記事をご覧ください。
それでは、詳しく解説していきます。
売り時① 4%ルールによる長期にわたる取り崩し
私が一番おすすめするのがこの方法です。
4%ルールとは、インデックス投資を超長期で行い「さあ、利確するぞ!」となったときに、インデックスファンドを毎年4%づつ利確しながらインデックス投資を継続する方法です。
つまり、インデックスファンドへの投資期間終了後、毎年が売り時となります。
例として、
インデックスファンドの評価額が5000万になって、「そろそろ利確しようかな」と思ったときに、5000万の4%の200万づつ毎年取り崩していきます。
このように売っていくことで、理論上、利確しつつ資産が増え続けます。
もちろん、理論上のためリスクはありますが・・・・
ただし、この4%づつ売却する方法は、アメリカのトリニティ大学の研究「トリニティスタディ」でまとめられおり、それなりに信頼できる方法です。
また、インデックス投資の名著「ウォール街のランダムウォーカー」でもおすすめの利確法として、紹介されています。
※4%ルールについて詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
なぜ、利確しているのに資産が増え続けるのか、破産の確率は?、ということも解説されています。
老後の資産形成や、アーリーリタイア、セミリタイア、FIREしたい人におすすめです。
大金をすぐに現金化することにこだわらなければ、万能な売り時です。
売り時② リバランスによる売却
資産のリバランスをしたいときに売るのもおすすめです。
「ちょっと株価が上がりすぎて、資産のリバランスをしておきたい・・・」
「キャッシュポジションをふやしたいな・・・」
こんなときに売るのがおすすめです。
ただし、あまり頻繫にリバランスをする意味はありません。
あくまでも、マネーマネジメント戦略上必要だからリバランス(売却)するのであって、短期売買目的で利確のために売却するわけでないことに注意しましょう。
リバランス基準も、必ず事前に決めておきましょう。
そうしないと、無駄な利確をすることになり機会損失が発生します。
※投資におけるキャッシュポジションの重要性は下記の記事で詳しく解説しています。
※リバランスについては下記の記事で詳しく解説しています。
売り時③ 目標金額に到達したら一括で売却
インデックス投資での目標金額が決まっており、一括で現金にしたい場合は迷わず売却してOKです。
明確な目標があるなら、特に深く考えずとも一括で現金化することにデメリットはありません。
ただ、特に目的がないなら「売り時① 4%ルールによる長期にわたる取り崩し」のほうがおすすめです。
なぜなら、理論上では資金が増え続けるから・・・・
売り時④ ライフステージでの売却
この売り時は「売り時② リバランスによる売却」と若干似ています。
こちらの場合、ライフステージ毎に「株の比率を下げ、債券にしよう・・・」、「現金比率を上げて、リスクを限定しよう」という場合に有効です。
下記の図をご覧ください。
基本的に資産形成は株が一番利回りがいいです。
出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資
投資期間の序盤に株メインのインデックスファンドで資産を形成し、ある程度の年齢(ライフステージ)毎にリスク許容度の見直しをかねて、債券や金、その他資産を買うためにインデックスファンドを一部売るのは投資戦略として有効です。
よって、おすすめの売り時として、ライフステージ毎にインデックスファンドを売るのもありです。
※リスク許容度について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
売り時⑤ スイッチングによる売却
スイッチングとは、投資信託を売却して他のものに乗り換えることです。
スイッチングの必要があれば、そのタイミングが売り時となります。
ただし、頻繫にスイッチングするのはよくありません。
税金や売却コスト分が無駄になるからです。
以上のことから、スイッチングは最低限におさえましょう。
いろんなインデックスファンドに目移りしないほうがいいよ。
投資の初期段階で買うべきインデックスファンドを絞っておくのがおすすめ!
あと、短期的なパフォーマンスでインデックスファンドをスイッチングする必要もなし。
超長期でみれば、どのインデックスファンドが優れていたかは結果論だからね・・・
※私自身は1回だけスイッチングしました。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドからVT(ETF)に乗り換えました。
あまりおすすめしない売り時
おすすめしない売り時は以下の3パターンです。
②急な出費のために売却
③短期的な価格上昇による売却
それぞれ詳しく解説していきます。
インデックス投資の損切りによる売却
インデックス投資はそもそも損切りする必要がありません。
数十年に渡り投資をするのが前提だからです。
それでも損切りをしなければいけないのは、
「インデックス投資のことをあまり理解していない」
「リスク許容度の設定があまい」
からです。
この2点について、早い段階で理解しておくことをおすすめします。
急な出費のためにインデックス投資を売却
このケースはしょうがないと言えばしょうがないです。
ですが、こうならないために事前に投資プラン、ライフプランを入念に計画することが大事です。
急な出費に対応できるくらいのキャッシュポジションを持っておくのが理想です。
まあ、人生予想どおりにはいかないので、計画外のことが起こっても仕方ないです。
できるだけでもいいので、ライフプランと投資計画の見直しはしておきましょう。
短期的な価格上昇による売却
このケースも、インデックス投資の前提を理解していればすることはないはずです。
長期投資していたのに、いつの間にか短期売買していた、というのは投資初心者あるあるですので気をつけましょう。
ただ、もとからETFを使って短期売買しているというならぜんぜんありです。
ダメなのは、想定していた投資の時間軸を変えることです。
これをすると、マネーマネジメント、リスクマネジメント全てが狂います。
これをする人は、投資の判断ミスをしているにもかかわらず、何かと言い訳をして正当化するタイプ。
莫大な損を出す前に、この癖を直したほうがいいよ!
インデックス投資の売り時で失敗しないために必要なこと
インデックス投資の売り時で失敗しないために必要なことは、下記3点です。
②リスク許容度は妥協なしに設定する
③インデックス投資というものを理解しておく
投資の目的をはっきりさせておく
投資の目的をはっきりさせておくことは重要です。
なぜなら、「何年後にいくらの資産を作る」、「老後資産の形成をしたい」、「アーリーリタイアのための資産形成をしたい」など、目的ごとにとるべきリスク、資金の入金額が変わってくるからです。
この目的ごとに、インデックス投資の売り時も変わってくるため、「なんのためにインデックス投資が必要なのか?」、ということを自覚することが重要です。
上記のことを意識し目的にあった売却戦略をとることで、インデックス投資を成功に導くことができるでしょう。
リスク許容度は妥協なしに設定する
投資を始める前、投資中のリスク許容度の設定、見直しもインデックス投資の売り時で失敗しない大事な要素です。
リスク許容度の設定があまいと、不要な損切りをしたり、突然の出費により投資継続が困難となることもありえます。
このような想定外の売却は、超長期投資を前提とするインデックス投資の失敗要因です。
こうならないためにも、リスク許容度の設定は妥協してはいけません。
インデックス投資というものを理解しておく
インデックス投資そのものを理解しておかないと、どのタイミングで売るかの判断ができません。
インデックス投資はどの程度リスクがあり、どの程度の利回りが期待できるか、このようなことをしかり理解しておきましょう。
また、それに納得できるか?、ということもよく考えてから投資をしましょう。
まとめ
インデックス投資の売り時のまとめです。
おすすめの売り時は5パターン
②リバランスによる売却
③目標金額による一括売却
④ライフステージでの売却
⑤スイッチングによる売却
おすすめしないのは
②急な出費での売却
③短期的な利確
インデックス投資で失敗しないためには
②リスク許容度は妥協しない設定にする
③インデックス投資そのものを理解しておく
以上、インデックス投資の売り時についてでした。