【やり方は簡単】インデックス投資に最適なドルコスト平均法を解説。

インデックス投資
くまさん

インデックス投資って、ドルコスト平均法で買うべき?

うしくん

ドルコスト平均法って何?
どうやるの?

この記事では、このような疑問にお答えします。

 

本記事のポイント

・ドルコスト平均法とは?
・インデックス投資にドルコスト平均法がおすすめな理由
・ドルコスト平均法のメリット、デメリット
・ドルコスト平均法の活用方法

 

ドルコスト平均法はインデックス投資と相性抜群の投資方法です。

インデックス投資にドルコスト平均法を活用することで、精神的に楽で、かつ安定した資産運用ができます。

ただし、ドルコスト平均法は万能な投資方法というわけではありません。

この記事ではメリット、デメリットそれぞれを解説し、インデックス投資にどう活用できるのかということを解説します。

 

マンモス
マンモス

はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、インデックス投資は現在8年間継続中です。

約2600万円を運用しています。
そんな私が、「インデックス投資にドルコスト平均法を活用する方法」について解説します。

 

インデックス投資にはドルコスト平均法がおすすめ

ドルコスト平均法とは、一定間隔で一定金額の積み立て投資を続けることです。

こうすることで、投資信託や株の取得価格の平均化ができます。

このことがなぜインデックス投資におすすめか、詳しく解説していきます。

 

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、株や投資信託などを買うときに、いっきに資金を投入するのではなく、「一定間隔」、「一定金額」で買う方法のことです。

 

下記の表をご覧下さい。ドルコスト平均法のモデルケースです。

 

買付金額投信価格買付口数
1月10,000円10,000円10,000口
2月10,000円6,000円16,666口
3月10,000円8,000円12,500口
4月10,000円7,000円14,285口
5月10,000円12,000円8333口

※平均取得価格 8,600円

※平均買付口数 12,357口

 

毎月一定金額を購入した場合、投信価格が高いときは買付口数は少なくなります。

反対に、投信価格が低いときは、買付口数が多くなります。

このように、一定間隔、一定金額で投信を買うことで、資産の取得価格、取得量の平均化ができます。

 

インデックス投資にドルコスト平均法がおすすめな理由

インデックス投資は前提として、以下のように投資をします。

 

インデックス投資の前提条件
・特定の株などではなく、インデックスファンドを買う
・長期間投資を続ける。(長期であれば、長期であるほど利益、勝率が上がる)

 

インデックス投資は長期間行うことが大前提です。

そのため、投資期間において、バブル期間、バブル崩壊、持ち合い相場など、さまざまな相場を経験することになります。

理想は、その時々の底値を拾いたいところですが、狙ってできるものではありません。

ドルコスト平均法であれば、底値で広い続けるいう最高の結果にはなりませんが、「平均的で無難な結果」になります。

ただ、インデックス投資においては、長期に渡り「平均的で無難な結果」を得ることでも、数十年投資すれば、数千万円の利益は狙えます。

また、インデックス投資で利益を得るために最も重要なことは「底値で拾う」ことではなく、「投資期間」です。

投資期間が長ければ長いほど、利益、勝率が上がります。

このような理由から、インデックス投資はわざわざ投信価格の買い時を考える必要がなく、ドルコスト平均法がおすすめです。

 

※インデックス投資における「投資期間」の重要性は下記の記事で解説しています。

 

※インデックス投資がどのくらいも儲かるかは、下記の記事で解説しています。

 

ドルコスト平均法のやり方

ドルコスト平均法のやり方は簡単です。

「一定間隔」、「一定金額」で投資対象を買い続けるだけです。

投資信託であれば、証券会社の積み立て設定で、毎月いくら買うかの設定ができます。

一度設定すれば、解除するまで買い続けるため、買い忘れなども発生しないので安心です。

マンモス
マンモス

投信の積み立て設定は資金があることが前提です。
口座にお金がないのに積み立てられて、後日お金を請求されるなんてことはありません。
※ただし、クレカで買える証券会社もあるため、クレカで買う場合は注意が必要です。

 

インデックス投資であれば、可能な限り長期で投資するほうがいいため、ドルコスト平均法で買うことを習慣化しましょう。

積み立て設定しているのであれば、積み立て設定していることを忘れるくらいが丁度いいです。

 

マンモス
マンモス

フィデリティによると、2003年~2013年、顧客パフォーマンスに調査で、成績が良かった人の属性の1位は「亡くなった人」、2位は「運用しているのを忘れている人」とのことです。
つまり、長期保有している人ですね。
非常に参考になります。

 

※インデックス投資はドルコスト平均法でほったらかしでOK

 

ドルコスト平均法のメリット

ドルコスト平均法のメリットは下記の3点です。

①シンプルで簡単な投資法
②取得価格の平均化ができる
③精神的に楽

 

メリット① シンプルで簡単な投資法

一定間隔、一定金額で買うというシンプルさはとても分かりやすいです。

「なんとか分析で、特定のタイミングで買う」といった分かりにくさもなく、だれでも簡単に実践できます。

また、投資においては、難しい投資方法であれば、「誰でも利益が増え、勝率も上がる」なんてことはないです。

ドルコスト平均法はシンプルで簡単な投資法でありながら、初心者から上級者までおすすめできる投資法です。

 

メリット② 取得価格の平均化ができる

株価の高い、安いといったタイミングを計らずとも、取得価格の平均化ができるため、無難に利益を出すことができます。

平均化しなくても、「極力安く買ったほうがいいじゃん」と思うかもしれません。

しかし、実際問題それは難しく、最初からドルコスト平均法によって取得価格の平均化を狙ったほうが、失敗は少ないでしょう。

 

次に、下記の図をご覧下さい。

この図はNASDAQのチャートです。

もし、ITバブル(2000年ごろ)の頂点で一括で買ってしまった場合、約17年間の元本割れ期間が発生します。

この例は、インデックス投資においてほぼ最悪といえるぐらいひどいパターンですが、ドルコスト平均法であれば、バブル崩壊後も買い続けるため、取得価格が低下します。

その分、利益がでるのも早くなるわけです。

NASDAQチャート

 

メリット③ 精神的に楽←重要

上記で解説してきましたが、

メリット① シンプルで簡単な投資法 ← 思考停止でストレスがあまりない

メリット② 取得価格の平均化ができる ← タイミングを計る必要がないため、ストレスがあまりない

上記のように、ストレスを感じづらく、精神的に楽なのがドルコスト平均法の最大のメリットです。

インデックス投資は長期で続けることが必須になりますが、もしストレスを強く感じるような買い方をする場合、ストレスに耐えられず、途中で損切りしてしまう、という失敗を犯す可能性があります。

上記のNASDAQのチャートの例で解説したとおり、もし17年も元本割れ期間があった場合、大抵の人が心折れるのではないでしょうか?

 

マンモス
マンモス

私自身も、インデックス投資の理論を理解しているつもりですが、さすがに17年元本割れ期間が続いた場合、途中で心折れると思います・・・

 

しつこいかもしれませんが、インデックス投資は長期で続けることが一番大事です。

極力長期で続けられるように、自分自身の感情をコントロールする必要があります。

ドルコスト平均法であれば、ストレスも少なく、長期で続けることができるでしょう。

 

マンモス
マンモス

ドルコスト平均法は、自分自身の行動に対するリスクヘッジにもなるため、おすすめです。

 

ドルコスト平均法のデメリット

ドルコスト平均法のデメリットは下記の3点です。

①利益の最大化をできるわけではない
②長期間続ける必要がある
③手数料の増加

 

デメリット① 利益の最大化をできるわけではない

ドルコスト平均法は、株価が上昇したり、下落したりする間も買い続けることで、取得価格の平均化ができます。

しかし、もし株価がほとんど下がることなく、上昇を続けた場合、買える量はどんどん少なくなります。

※こういった場合の最適解は、一番初めに全ての資金を投資することです。

つまり、ドルコスト平均法が利益の最大化につながるわけではないのです。

ドルコスト平均法はあくまでも、無難な結果になるということを心得ておきましょう。

 

デメリット② 長期間続ける必要がある

ドルコスト平均法は取得価格を平均化するがゆえに、株価の変動の仕方によっては短期で利益を得るのに向かない投資法です。

そのため、根気よく継続する必要があります。

 

ここまで、メリット、デメリットでも解説してきたように、価格変動の仕方、投資期間によっては、ドルコスト平均法が最高の結果になるとは限りません。

良くも悪くもリスクが抑制さるため、ドルコスト平均法は好みが分かれます。

ただ、バートン・マルキール著 「ウォール街のランダムウォーカー」でもドルコスト平均法が推奨されており、インデックス投資とは相性がよく、私自身もおすすめの投資法です。

もし、積み立て投資における、様々な買付方法、価格変動パターンとその投資結果を詳しく知りたいのであれば、下記の本がおすすめです。

 

※「ウォール街のランダムウォーカー」もインデックス投資界隈では非常に有名な1冊です。

インデックス投資を始めるなら読むべき1冊です。

 

デメリット③ 手数料の増加

ドルコスト平均法は一括購入と違い、必然的に購入回数が増え、その分手数料が増えます。

その点はデメリットと言えます。

しかし、最近では、ノーロード・ファンドが増え、投信によってはあまり気にする必要はありません。

ノーロード・ファンドとは?
販売手数料がかからない投信のことです。

 

ドルコスト平均法の活用方法

保有資産別にドルコスト平均法の活用方法を解説します。

 

保有資産が少ないならドルコスト平均法のみでOK

これから投資は始める人、若年層で資産が十分ない人は、始めからドルコスト平均法で買いましょう。

投信であれば100円から購入できるため、これから始める人にとって、初期資産が多くなくても全く問題ありません。

最低限の生活防衛資金を確保してから、投資を始めるのが理想的ですが、もし、すぐにでもインデックス投資を始めたいという場合、「貯金80%、投資20%」のような感じでドルコスト平均法で投資しても問題ありません。

貯金と投資を同時進行で行い、生活防衛資金が確保できたら、あとは好きな金額でドルコスト平均法によるインデックス投資を実践しましょう。

 

※生活防衛資金をいくら準備すればいいかわからない人は、以下の記事をご参照ください。

 

それなりの資産があるならスポット購入を組み合わせる

すでにそれなりの資金があり、これからインデックス投資を始めたいという人は、ドルコスト平均法とスポット購入の組み合わせがおすすめです。

スポット購入とは、好きなタイミング、好きな金額で買うことです。

基本的にはドルコスト平均法をベースに投資をして、大幅な株価下落があった場合には、スポット購入で追加投資するというような方法がおすすめです。

マンモス
マンモス

大幅な下落で買い増すことができれば、平均取得価格を大きく下げることができます。

上記の方法は、リスク、リターンが増大するため、多少積極的に運用したい人におすすめです。

 

また、すでにある資産を全てドルコスト平均法で投資しても問題ありません。

ただ、この方法の場合、あまり長期に分散しすぎないほうがいいです。

なぜなら、長期分散しすぎた場合、株価上昇の利益を取りこぼす恐れがあるからです。

 

まとめ

ドルコスト平均法のまとめです。

 

・ドルコスト平均法とは「一定間隔」、「一定金額」で積み立てる投資法
・取得価格の平均化ができる
・精神的に楽で続けやすい
・利益の最大化ができるわけではない

 

インデックス投資において、どう買えばいいか迷ったときはドルコスト平均法で買いましょう。

投資結果を最高の結果にすることはできませんが、無難で安定した結果にすることはできます。

インデックス投資の場合、利益を得るために重要なことは長期間続けることであるため、ドルコスト平均法は最高ではないものの、最適であると言えます。

 

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