インデックス投資が最強とは言えない理由。【始める前によく考よう】

インデックス投資
くまさん

インデックス投資って最強って聞くけど、実際どうなの?

うしくん

インデックス投資をこれから始めたいけど、本当にインデックス投資でいいのかなぁ?

 

本記事のポイント

・インデックス投資が最強とは言えない理由
・インデックス投資を最強にするために必要なこと

 

「インデックス投資は最強の投資法だ」という煽りをよく見かけます。

私個人としてもインデックス投資をしているため、まぁ、あながち間違ってはいないと思います。

しかし昨今では、よくインデックス投資を理解していない人が盲目的に最強だと信じており、ちょっと危ないな、とも感じております。

そういうわけで、インデックス投資を安全にするためにも、あえて中立的な意見を伝えたいと思いこの記事を書きました。

 

マンモス
マンモス

はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、インデックス投資は現在8年間継続中です。

2021年4月に資産3000万円を達成しました。
そんな私が「インデックス投資が最強とは言えない理由」を解説します。

 

インデックス投資が最強とはいえない理由

インデックス投資は”理論上”では最強と言えます。

理由として、

 

・およそ15年程度保有すれば、実質的に負け無し
・プロでもインデックス投資には勝てない
・簡単、シンプルな投資法

 

ということが挙げられます。

 

ただし、やはり所詮は理論上に過ぎず、リアルトレードで最強とは言えません。

 

私がインデックス投資を最強とは思えない理由は5つ。

①これまでは最強だったが、今後もそうとは限らない
②株価が上がり続けるという楽観論が前提にある
③そもそも数十年も投資を継続できるのか?
④万人に適した手法ではない
⑤利回りが高いとは言えない

 

それぞれ詳しく解説していきます。

 

理由① これまでは最強だったが今後もそうとは限らない

これまでは”理論上”最強でした。

しかし、それはあくまで過去のデータ上のことです。

今後も最強とは限りません。

過去のデータが未来を保証してくれない点に注意です。

 

過去のデータが未来を保証しない一例として、システムトレードというトレード手法があります。

 

システムトレードとは?
過去のデータを徹底的にシュミレーション(バックテスト)し、そのシュミレーションどおりに機械的に取引するトレードスタイルです。
バックテストすることで、最適な損切りラインや期待利回り、勝率などを分かったうえでトレードが可能になります。

 

※システムトレードに興味ある人はぜひ下記の記事をご覧ください。

 

 

システムトレードは理屈上で言えば、将来的な利益が保証されているように見えます。

しかし、実際にはバックテスト結果より利益が少なくなる、もしくは全く勝てないケースもあります。

くまさん
くまさん

なんで?
徹底的に検証して勝てるかどうか判断してるんだから、負けるはずないよね?

 

マンモス
マンモス
負ける理由は3つ。
①検証時から市場は変化しているから。
②過剰最適化(カーブフィッティング)しているから。
→儲かるようにこじつけ過ぎているということ。
③戦略は完璧でも、人がその完璧な戦略を逸脱させるから。

 

このように、「市場の変化」、「こじつけすぎ」、「人的ミス」が重なり、過去のデータ上で最強でも、今後はまったく勝てないということが起こりえます。

 

インデックス投資においても「市場の変化」と「人的ミス」が当てはまります。

ゆえに、シュミレーション上最強であっても、実戦で最強とは言えません。

 

※過剰最適化(カーブフィッティング)については、以下の記事をご覧ください。

システムトレーダー以外でも、損しないために知っておいたほうがいいです。

 

 

※損切りがうまくできない人には、下記の記事がおすすめです。

 

 

理由② 株価が上がり続けるという楽観論が前提にある

インデックス投資が最強と言われる理由の一つとして、株価が上昇し続けてきたことにあります。

そのため、よほどタイミングが悪いときに一括投資をしなければ、数年もあればプラスリターンになりました。

 

※期間とリターンの関係について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

 

また、ジェレミー・シーゲル著「株式投資」においては200年分のデータをもとに投資の優位性を証明しています。

 

トータルリターンの図
出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資

 

このように200年の歴史において株価は上昇を続けたわけですが、それが今後も続くという保証はありません。

インデックス投資が今後も最強であり続けるためには、株価が上昇を続ける必要があり、ある種の楽観論に基づくわけです。

 

理由③ そもそも数十年も投資を継続できるのか?

インデックス投資を最強とする条件として、投資を長期間続ける必要があります。

1年、2年程度であればそこまで難易度は高くありません。

しかし、数十年以上となればどうでしょう?

インデックス投資で勝つためには、15年以上保有し続けるという超長期の保有期間が前提にあります。

まさに人生をかけて勝負する必要があります。

しかし、継続するにあたり多くの人は壁にぶち当たります。

例えば、

結婚、介護、出産、離婚、転職、失職、ボーナスカットなどの収支の変化や、バブル崩壊による投資継続意欲の低下など、

枚挙にいとまがありません。

こういった状況下で、投資を継続するのは難しいのではないでしょうか?

理論上最強と言われるインデックス投資でも、上記のような継続性を考慮すれば、勝率は下がるでしょう。

 

理由④ 万人に適した投資手法ではない

インデックス投資に限らず、投資手法は本人の性格、リスク許容度、収支バランスなどによって合う、合わないがあります。

よって、どのような人でもインデックス投資をすることが最強、とはならないでしょう。

 

理由⑤ 利回りが高いとも言えない

インデックス投資の利回りは年5~8%程度です。

 

※利回りについては、下記の記事をご覧ください。

 

これを上回る投資手法やアクティブファンドがあり、利回りベースでみても最強とは言えません。

 

 

インデックス投資を最強にするために必要なこと

ここまでインデックス投資についてネガティブなことを書いてきましたが、私はインデックス投資が好きですし、実際に8年間継続しています。

なぜ上記のようなことを書いたかというと、初心者が盲目的に「インデックス投資は最強」といって投資に手を出すのは危険だからです。

たぶん、初心者の多くの人は投資系のブログや、ニュースサイト、YouTuberからインデックス投資を知ったのではないでしょうか?

これらの情報源を見て、「インデックス投資は素晴らしい」という感想を抱くかもしれません。

しかし、初心者の大多数はインデックス投資のリスクを過少評価しているのでは?、と思います。

 

マンモス
マンモス

私自身、投資系YouTuberなど見ますが、やはり「インデックス投資は素晴らしい」という構成になっています。
内容事態も概ね同意できます。

しかし、ここで問題なのは初心者がイメージするインデックス投資と、発信者が伝えようとする内容に差異が発生していることです。
発信者はインデックス投資のリスク等を理解し、その内容も発信していますが、受け手はそのリスクを明確なものとしてイメージできていません。
実際に経験している人間と経験していない人間との差なので、しょうがないですが・・・・

上記のような経緯もあり、この記事ではややネガティブよりに書いています。

 

さて、それでは本題の理論上最強なインデックス投資を今後も最強にするためのコツを紹介します。

①楽観論を維持する
②徹底したリスクコントロールをする
③儲けたいという欲求を捨てる
④中立的な立場で考える

 

楽観論を維持する

インデックス投資は、株価が上がり続けることを前提に成り立ちます。

また、超長期で投資することで、ほぼほぼ勝てる状況を作り出すことができます。

将来、株価が上がり続ける保証は誰にもできませんが、この楽観論を持ち続けないと超長期での投資は無理です。

 

くまさん
くまさん

理論値最強に近づくためには、理論どおり行動する必要があります。
つまり、どんなに総悲観な状況でも楽観論を維持し、超長期で投資を続ける必要があります。

 

徹底したリスクコントロールをする

超長期投資をするうえで必須なのが、リスクコントロールです。

投資開始前のリスク許容度設定と、投資過程でのリスク許容度見直しをし、リスクコントロールすることで安全に長期間投資ができます。

 

いかなる投資手法も、リスク許容度のうえに成り立ちます。

 

リスク許容度次第で、キャッシュポジションを多めに持ち、リバランスするのも戦略の一つとしてありです。

 

 

 

 

儲けたいという欲求を捨てる

インデックス投資で目指すべきは、利益の最大化でなく、可能な限り長期間投資をしてプラスリターンにすることです。

利益の最大化を目指すと、キリがなくなります。

例えば、

インデックス投資は利回りが低い→じゃあ、アクティブファンドにしよう→やっぱり個別株投資のほうが儲かる→レバレッジかければさらに儲かる→短期売買で資金効率をあげよう

もしくは、

インデックス投資を始める → あのインデックスファンドのほうが利回りがいいからスイッチングしよう→やっぱり別のインデックスファンドのほうがいいからスイッチング→以下繰り返し。

 

上記のようなことをやりだすと、おそらく純粋なインデックス投資には勝てないでしょう。

よって、儲けたいという欲求を捨て、無難に勝ちにいきましょう。

 

中立的な立場で考える

以下のような思考はおすすめできません。

 

うしくん
うしくん

インデックス投資は最強!
絶対勝てる!
インデックス投資以外はゴミ!
アクティブファンドは不要!

 

 

初心者に共通して言えることですが、このような極端な思考の人は、不利な事態になると割とあっさり手のひら返しします。

インデックス投資に限らずです。

そしてあっさり敗退します。

本来、投資にはリスクがあり、メリット、デメリットがあります。

そのことを完全に無視している投資家は、暴落局面などに弱く、すぐに狼狽えます。

たいして、リスク、メリット、デメリットを把握し中立的な立場で投資する人は、リスクコントロールが上手で冷静に判断します。

また、売買ルールにも忠実です。

 

くまさん
くまさん

都合よく考えすぎないほうがいいよ。
願望通りに株価が動くのは稀。
常に中立的に物事を見よう。

 

 

まとめ

「インデックス投資が最強とはいえない理由」のまとめです。

 

・インデックス投資が最強と言えない理由は
「今後のことは誰にも分からない」
「超長期の投資継続は難しい」
「万人に適した投資手法ではない」
「利回りが高いとは言えない」
・インデックス投資を最強にするためには
「楽観論を維持する」
「徹底的なリスクコントロール」
「儲けたいという欲求を捨てる」
「中立的な立場で考える」

 

インデックス投資は理論上最強ではあります。

しかし、それを実現できるかは誰も保証してくれません。

それでも投資を続ける覚悟がないと、インデックス投資で成功することはできません。

以上のことも考慮し、インデックス投資するかどうか選びましょう。

 

 

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