なぜ株で8割の投資家が負けるのか?2割の勝ち組になる方法も解説!

投資の基本
くまさん

株で8割の人が負ける理由って何?

うしくん

どうすれば残り2割の勝ち組になれる?

 

この記事では、上記のような悩みにお答えします。

 

本記事のポイント

・株で8割の投資家が負ける理由
・株で負ける8割側にならない方法
・株で2割の勝ち組になる具体的な方法

 

「株は8割の個人投資家が負ける」と言われます。

このことは、私が16年前に投資を始めた時にも言われており、未だに言われ続けています。

私が株を始めた当初、「8割も負けるとか嘘だろ・・・・、少なくとも自分は負けないね。」

こんな風に思っていました。

しかし、株を開始しおよそ7年も負け続けることになりました。

その後は順調に資産が増えており、負けの時期、勝ちの時期、どちらも経験した結果、「株で大儲け」とはいかないものの、少なくとも「株で8割の負け組にならない方法」は理解することができました。

この記事では、前半に「なぜ8割の人が負けるのか?」ということを解説し、後半に「どうすれば2割の勝ち組になれるのか?」を解説しています。

 

マンモス
マンモス

はじめまして!マンモスです。
投資歴16年目です。
リーマンショックから全ての市場暴落で生き残ってきた経験を活かし、

「なぜ株で8割の投資家が負けるのか?2割の勝ち組になる方法も解説!」を解説します。

 

この記事で解説している内容は、利益を保証するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。

 

 

 

株で8割の投資家が負ける理由

株で8割の投資家が負ける理由は以下の4つです。

 

①初めから負ける投資をしているから。
②感情を制御できないから。
③自分のリスク許容度を過大評価しているから。
④無駄な反省を繰り返すから。

 

株で勝つためには、優れた売買ルール、投資手法を探すより、これら4つの行動をしないことが大切です。

それではそれぞれ詳しく解説しています。

 

理由① 初めから負ける投資をしているから

株で負ける8割の投資家は、はじめから負ける投資をしています。

つまり、期待リターンがマイナスの投資をしています。

勝てる投資家というのはこの逆で、期待リターンがプラスの投資をしているのです。

 

※期待リターンがプラスの投資とは?
前提として、投資では100%勝てる、100%負けるということはありません。
どんなに優れた投資戦略でも負けるときはあり、どんなに最悪な投資戦略でも勝てるときもあります。
しかし、その投資戦略の試行回数が増えるにつれ、投資結果は期待リターンに収束していきます。
つまり、期待リターンがプラスの投資とは、勝つこともあれば負けることもあるが、繰り返すことで儲かる投資ということです。

 

勝てる投資家は、自覚的に期待リターンがプラスになるような売買ルール、投資戦略を使います。

しかし、負ける投資家というのは自身が行う投資戦略、売買ルールの期待リターンがいくらになるのか?、このことを分かっていません。

・いくら儲かるのか?

・いくらのリスクがあるのか?

・勝率はどのくらいか?

こういったことを分からないで投資する人が負けることになるのです。

注意しましょう。

 

理由② 感情を制御できないから

どんなに優れた投資戦略でも、感情を制御できなければ破綻してしまいます。

8割の負け組投資家というのは、感情を制御できていないことがほとんどです。

例えば、

「もっと儲けたい」

「これ以上、損をしたくない」

「損失を確定したくない」

上記のような感情から、

・事前に決めた損切りラインを守らない。

・ナンピンをしてしまう。

・利確ポイントの変更をする。

このような行動をしてしまいます。

 

感情を制御できない故に、「理由① 初めから負ける投資をしているから」に加え、より損益を悪化させる行動をとるため、大多数の人が株で勝てないという結果になります。

 

理由③ 自分のリスク許容度を過大評価しているから

負ける投資家というのは自信過剰な傾向にあります。

※このことは、投資の名著「ウォール街のランダムウォーカー」でも指摘されている。

自信過剰で「自分なら儲けられる」このように考えていますが、いざ株の下落局面になると「こんなはずじゃなかった」と精神的な弱さが露呈します。

また、少しの損で狼狽える傾向にあります。

本来、投資にリスクは付きもので、一時的なドローダウンというのは当たり前にあることです。

しかし、自身のリスク許容度を過大評価しているがゆえに、実際の株価下落には耐えられません。

 

勝てる投資家の場合、自身のリスク許容度を完璧に把握しており、ドローダウンも平然と受け入れます。

そのため、無駄な損切りによって資産を減らすことも無いのです。

ここが勝てる投資家、負ける投資家の違いです。

 

理由④ 無駄な反省を繰り返すから

負ける投資家は無駄な反省を繰り返します。

よくあるのは、負けた取引を振り返り、「あそこで損切りをすべきではなかった」、「もっと利益を延ばせた」、こういった結果論的な反省をします。

こういった反省は一見正しいようにも見えます。

しかし、「ある取引では間違いだったことが、別の取引では正しい」ということもあります。

負ける投資家の場合、投資戦略に一貫性がないため、反省すべき真なる問題が見つけにくいため、間違った反省を延々と繰り替えしている場合があります。

こういった反省は、真なる問題を改善できないため、無意味なことがほとんどです。

 

マンモス
マンモス

もっと根本的な問題として、
「感情的になって、損切りできなかった」
「取引の必要がないのに、勢いで株を買ってしまった」
こういう反省はアリです。

 

反省、改善に意味がある場合というのは、

絶対条件:期待リターンがプラスの投資戦略である。

①なんらかの理由で正しく運用できなかった。
※1正しく運用できなかった理由を改善し、可能な限り理論通りの運用をできるようにする。

②正しい投資戦略を完璧に運用したが、なぜか損失が拡大していく。
※2正しい運用をしたにも関わらず損失が拡大するというのは、その投資戦略が通用しなくなったことを意味する。運用方針の変更、投資戦略自体のメンテナンスが求められる。

このような場合です。

もし、期待リターンがプラスの投資戦略で、かつ、正しく運用できたが負けた(想定範囲内の負け)というような場合、ある意味しょうがないので反省は不要です。

※どんなに優れた投資戦略でも負けるときは負ける。
勝率100%はありえない。

 

株で負ける8割側にならない方法

個人投資家というのは、以下の4パターンに分類できます。

 

①「理論上儲かる投資手法で運用している」 and 「理論通り行動できる」
→ これができたら完璧!2割の勝ち組投資家。

 

②「理論上儲かる投資手法で運用している」 and 「理論をたまに外れた行動をとることがある」
→たまのミスはしょうがない!でも2割の勝ち組投資ではある。

 

③「本に書いてた投資法、インフルエンサーの投資法をマネする。」 でも 「その投資法のリスク・リターンの明確な数字が分からない」
→負ける8割の個人投資家予備軍、勉強する意欲があるだけマシ。

 

④「具体的な投資戦略はない」、「なんとなく儲かりそうな株を買う。」、「リスクマネジメントも適当」
→よほどの幸運がなければ勝てない。市場全体が儲かっているときにすら負ける。高確率で8割の負け組、むしろ勝つ気が無い?

 

上記のなかで、2割の勝ち組になれるのは、①と②のパターンです。

①のパターンが理想ではありますが、かなりの上級者といえど理論通りの行動をするのは難しく、①を目指しつつ最低限②のパターンに収まることを目指すことが重要です。

 

③、④については、自分がしていることの本質(リスク、リターン、勝率)など分かっていない時点でアウトです。

「とりあえず儲かりそうだからやってみる」、「儲かるだろうという希望的観測」

このような考えが根底にあります。

また、よく世間ではPDCAサイクルが重要と言われます。

※Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)

しかし、③、④のタイプの投資家はDo以外がうまく機能しません。

Planの段階でリスク・リターンが不明のため、Checkしようとしても、儲かった、儲からなかったレベルでしか判断できず、正しいActionを取れないのです。

もし、③、④のタイプの投資家の自覚があるのであれば、①、②のタイプを目指しましょう。

 

それでは、上記の①と②を実践するために大切なことを解説していきます。

 

 

期待リターンは絶対にプラスでなければならない

投資で儲けるためには、期待リターンがプラスでなければいけません。

このことは絶対条件です。

もし、何度も繰り返すことで平均損益がマイナスに収束する場合、それは繰り返せば繰り返すほど損失が拡大することを意味します。

期待リターンがプラスであるということは、平均損益がマイナスに収束するのとは真逆にプラス方向に収束していきます。

投資で勝つためには、このことを意識しなければいけません。

 

投資哲学を持つ

投資哲学や投資の目的がなければ、自身の行動に一貫性がなくなり、ブレブレな投資家になります。

投資哲学がない故に、少しでも新しい情報、流行りの投資法、儲かりそうな投資手法、これらを取っ替え引っ替えします。

 

また、どんなに優れた投資手法でも、ある一定の損をする期間というものが存在しますが、それも受け入れられず、楽して儲けられる手法を探し続けます。

そのため、投資家としての成長もなく、ただただ損をし続けるという結果になります。

 

マンモス
マンモス

哲学、目的のない投資家は脆弱です・・・

 

感情を制御する

どんなに優れた投資手法でも、理論通り行動できなければ劣悪な投資手法へ変貌します。

理論通り行動するためには、「損をする恐怖」、「早く利確したい欲求」など制御できなければいけません。

投資で重要なことは「理論×メンタル」なのです。

しかし実際のところ、感情を制御し冷静に取引するというのは、なかなか難しいことでもあります。

ですが、投資で意識的に感情を制御する練習をすることと、慣れによって徐々に感情を制御できるようになります。

あきらめずに繰り返すことで感情の問題は克服できるのです。

 

 

 

 

株で2割の勝ち組になる具体的な方法

株で2割の勝ち組になるためには、理論上儲かる手法を使うことが大切です。

「理論上儲かる」とは、詳細なデータは無いものの、儲かるなどと紹介されている手法ではなく、

・リスク

・リターン

・勝率

・長期間の検証データ

などが具体的な数値データであるものです。

また欲を言えば、

・最大ドローダウン

・元本割れ期間

・ドローダウンからの回復期間

・マネーマネジメント、リスクマネジメント

などの詳細情報が有るものが望ましいです。

 

ここでは、こういったデータの取得方法と理論上勝てる手法を紹介します。

 

バックテストで検証することは必須

「理論上勝てる」ことをどう判断するのかと言えば、「バックテスト」することで分かります。

※バックテストとは、過去の時系列データに対する売買シュミレーションのことです。

・あの有名なインフルエンサーが使ってる投資手法だから。

・あの本に書いていた売買ルールだから。

・Amazonで高評価の本に書いていたから。

バックテストなしに、このような理由で実際に自分の資金を投じてはダメです。

株で勝ちたければ必ずバックテストしましょう。

 

なぜ本に書いていたり、インフルエンサーが使っている手法なのにダメなのかというと、

・そもそもバックテストのデータがない。

・本やインフルエンサーの情報が正しいとは限らない。

・情報が古く、現代では通用しない手法。

・仮にバックテスト結果が載っていても情報が限定的である。

・手法をバックテストしたら、実は平均損益がマイナスになった。

このような理由からです。

ですので、必ずバックテストして「期待リターンがプラス」であることを確認してから投資するようにしましょう。

 

仮に「この手法で、ここで買っていくら儲けた」こういった情報があっても注意が必要です。
あくまでも、統計的に期待リターンがプラスであることが重要であり、ピンポイントでいくら儲けたというデータに統計的優位性はありません。
将来的な再現性が不明なため、こういった情報は参考までにとどめることが大切です。

 

マンモス
マンモス

かなり穿った見方であり、疑心暗鬼のかたまりみたいな考え方ですが、投資の情報に関しては徹底的に慎重になる必要があります。
とりあえず投資手法を試したら損した・・・
これでは時間もお金も無駄になります。
必ず投資する前にバックテストを挟むことで、明かな地雷を排除して投資が可能になります。

マンモス
マンモス

本に載っているような手法が、実は全然儲からないというのはよくあることです。
私自身、バックテストするためにプログラミングを覚えて色々な手法を検証したことがあります。
ほとんどの場合、インデックス投資に勝てないか、なんらかの欠陥がある手法ばかりです。
インデックス投資のリターンを上回る投資を見つけるというのは、かなり難しいというのを覚えておきましょう。

 

 

※バックテストのやり方はいろいろと方法があります。

プログラミングしたり、Excelでやったりシステムトレードツール、バックテストツールを使うなど多岐にわたります。

当サイトでは、システムトレードについても解説しておりその中でバックテストも詳しく解説しています。

下記に記事のリンクを貼っておきます。

 

※バックテストをしっかりして投資をすることは、システムトレードに通じます。
システムトレードの基礎を理解しておけば、8割の負け組投資家から脱出できます。

 

※バックテストを総合的に解説した記事。
システムトレードレベルのバックテストについて解説しています。
まじめにバックテストしようとするとかなりの手間暇がかかりますが、儲かるかどうかも分からない投資手法で損して時間を無駄にするより、バックテストに時間を費やすことをおすすめします。

 

 

※Excel VBAでのバックテストツールの作り方を解説した記事。
プログラミング初歩とバックテスト基礎を学べます。

 

※以下の2記事はバックテストツール、システムトレードツールについての記事。
プログラミングで自作するより簡単にバックテストできます。

 

 

 

 

無難な利回りのインデックス投資

これまでの歴史の中で、理論上勝てると言われているのは「インデックス投資」です。
※インデックス投資については、豊富なバックテスト情報があり、期待リターンがプラスであることが証明されています。

 

インデックス投資は私自身も行っている投資手法ですが、その特徴として、

・特定の株を買うのでなく、国や世界レベルで分散のきいた指数に連動する投資信託、ETFを買う。

・投資期間が15年以上であれば、過去の歴史上負け無し。(投資対象の指数、国による。)

・利確を長期間しないだけで、資産自体は増加していく。

・無駄な売買をしないため、複利効果が高い。

・ただ買い続けるというシンプルな戦略(一括でも積み立てでもOK)

・年間平均利回りは4~7%と地味(投資対象による)
→リーマンショック以降のアメリカであれば10%~15%ぐらいの利回りでした。

ザっとこんな感じです。

 

※詳しくは下記の記事にて解説しています。

 

 

また、短気売買やその他の投資手法を扱った本などと違い、インデックス投資関連の情報にはバックテスト結果がしっかり載っています。

ネットで検索すれば、似たようなバックテスト結果がいくらでも出てくるはずです。

インデックス投資は日経平均やSP500などの指数に連動するため、バックテストがしやすく、誰がバックテストしても似たような結果になるためです。

「ウォール街のランダムウォーカー」や「敗者のゲーム」のような投資の名著も、結論として「インデックス投資に勝つのは難しい、だからインデックス投資しろ!」と書かれています。

このように、あれこれ無駄にポートフォリオをガチャガチャ弄り回すより、インデックス投資をしっかり実践できれば2割の勝ち組投資家の仲間入りができます。

 

マンモス
マンモス

私自身はもうほとんどインデックス投資しかやっていません。
15年以上の経験から、「インデックス投資に勝つのは難しい」というのが理解できているからです。
投資経験が浅い人ほどインデックス投資を軽視しがちで、「インデックス投資に俺は勝てる!」と思う傾向にありますが、実際それを何年も継続するのはかなり難しいです。

 

 

 

まとめ

「なぜ株で8割の投資家が負けるのか?2割の勝ち組になる方法も解説!」のまとめです。

 

・株で8割の投資家が負ける理由
理由① 初めから負ける投資をしているから
理由② 感情を制御できないから
理由③ 自分のリスク許容度を過大評価しているから
理由④ 無駄な反省を繰り返す
・株で負ける8割側にならない方法
→期待リターンは絶対にプラスでなければならない
→投資哲学を持つ
→感情を制御する
・株で2割の勝ち組になる具体的な方法
→バックテストで検証することは必須
→無難な利回りのインデックス投資

 

タイトルとURLをコピーしました