株でメンタルをやられるのってどんなとき?
株でメンタルをやられないためにはどうしたらいい?
この記事では、上記のような悩みにお答えします。
本記事のポイント
・株でメンタルをやられないための対策
・株でメンタルをやられる時点で投資方法に間違いがある
株でメンタルをやられるタイミングは誰であろうとおおよそ同じです。
本記事では、そのパターンを紹介しています。
メンタルをやられるパターンを知っておけば、「事前に心構えができる」、「対策も可能」というメリットがあります。
この記事を読むことで、株でメンタルをやられない方法を学ぶことができます。
はじめまして!マンモスです。
投資歴16年目です。
2021年4月に資産3000万円を達成しました。
実現損益は1000万円を超えました。
その経験を活かし、「株でメンタルをやられるタイミングとは?事前に知るべき対策を解説。」を解説します。
株でメンタルをやられるタイミングとは?
株でメンタルをやられるタイミングはある程度決まっています。
以下のような5つのパターンがあります。
②連続的な負けをしたとき。
③ドローダウンが続くとき。
④大きな勝ちを逃したとき。
⑤歴史的暴落に巻き込まれたとき。
メンタルをやられるタイミング① 大きな損をしたとき
株での大損というのは、投資経験が浅いほどメンタルをやられます。
ある程度の経験を積むことで、大損してもさほど気にしなくなりますが、慣れないうちはかなり精神的に落ち込むものです。
しかし、大損した経験を活かすか、何度も同じことを繰り返すかでその後の投資の明暗が分かれます。
株で大損してメンタルをやられたときほど、「なぜ大損したのか?」ということを考え、改善していけばメンタル、投資スキル共に鍛えられます。
株で大きな損をしたときは、メンタルをやられると同時に大きく成長するチャンスとも言えます。
大損する人の特徴はだいたい共通点があります。
下記の記事で詳しく解説しています。
メンタルをやられるタイミング② 連続的な負けをしたとき
大きく負けはしないものの、連続的に負け続けるというのもメンタルをやられる原因になります。
なぜなら、
「このまま負け続けるのではないか?」
「投資プラン、売買ルールがそもそも間違っていたのか?」
このような不安に駆られるからです。
投資プラン、売買ルールに絶対的な自信があるのであれば、過剰に気にしてもしょうがないのですが、不安になる気持ちは分かります。
正しい投資プラン、売買ルールでも負けが連続することは往々にしてあるので、あまり気にしないようにしましょう。
重要なことは最終損益、平均損益なので、自分の投資戦略に絶対の自信があるなら、「まあ、こんなこともあるか・・・」くらいに思っておいたほうがいいよ。
※もしこういったことが不安になるという人は、しっかりバックテストすることをおすすめします。
バックテストで、
・最大ドローダウン
・最大の負けトレード
・平均的なドローダウン
・連続負け回数
こういったリスクを事前に明確にすることで、実際に投資しているときの心理的ストレスが軽減します。
事前にバックテストしていれば、
「統計的に十分ありえる負けである」
「だから負けてもしょうがなかった・・・」
こんな風に思えて気が楽になります。
メンタルをやられるタイミング③ ドローダウンが続くとき
ドローダウンとは資産最大値からの減少を指します。
※詳しくは下記の記事を参照。
まあ、誰でも資産最大値から減少したら悲しいですよね・・・
ただ、このこともある程度経験を積めば慣れます。
なぜなら、投資経験が長くなるほど自身の資産が変動して当たり前になり、増えるときもあれば減るときもある、というのが当然になります。
ですので、資産が最大値を更新したからといって調子にのることもなく、資産が減ったならその内また増える、と考えられる状態になります。
最終的には自身の資産を「ただの数字の変動」としか思えなくなります。
結局、いずれは慣れます。
私自身は投資歴16年目ですが、最初の7年くらいは負けまくっていました。
その経験もあってか、資産が減ることにも慣れてしまいました。
人間大抵のことには慣れます。
メンタルをやられるタイミング④ 大きな勝ちを逃したとき
「大きな勝ちを逃して悔しさのあまりメンタルをやられる」
このことも、投資を継続していれば大抵の人が経験することでしょう。
しかし、「大底をとらえる」、「天井をとらえる」、この2つはどんなに正しい投資戦略、売買ルールを使ったとしても無理です。
運ゲーです。
ですので、利確したらさらに株価が上がったというのは普通のことです。
いちいち気にしてもしょうがないです。
正しい投資をして利益を出したのであれば、いいじゃないですか!
というのは建前で、損するより儲けを逃すことのほうが悔しいというのは、よく分かります!
まあ、これはしょうがないです・・・・
さっさとあきらめましょう・・・
メンタルをやられるタイミング⑤ 歴史的暴落に巻き込まれたとき
全資産をキャッシュポジションに変えておく、ということをしない限り回避不能なのがこの問題です。
暴落は数年に1度は必ず来ます。
暴落が何%から?という個人差もあると思いますが、数年以上の投資をするのであれば絶対に回避できない、と心に留めておきましょう。
これは覚悟しておくしかないです。
かつ、自身のリスク許容度内で投資することです。
ただ、暴落を覚悟しリスク許容度を守って投資をしても、初めての暴落はかなりメンタルをやられます。
そうなったときに判断を誤らないように、暴落が来る前に暴落が来た場合の投資プランを考えておくことをおすすめします。
暴落中はSNSを見ないのもおすすめ。
周りの悲観につられて、しなくてもいいことをする恐れがあるよ。
正直なところ、投資初心者がSNSで投資の情報を集めるのはおすすめしない・・・
暴落中にSNSで励ましあうのもおすすめしません。
他人のリスク許容度とあなたのリスク許容度は違います。
今後どうしたいのか、暴落中は特に自分自身でよく考える必要があります。
SNSで他人の意見(特に初心者同士)に左右されるべきではありません。
株でメンタルをやられないための対策
株でメンタルをやられないためには、大きく分けて2つのプロセスが必要です。
1つは「慣れ」です。
例えば、
「利確した後にさらに株価が上がって悔しい思いをした。」
「正しいトレードをしたが、連続的に負けた。」
※どんなに優れたトレード手法でも、負けるときは負ける。
上記のようなことは、正しい行動をしたが、結果的に最高の結果にならなかっただけであり、しょうがない部分があります。
100点のトレードをしたつもりが80点だっただけであり、「まあ、80点もとれたから良し!」、こう考えるしかありません。
このような場合、何度も繰り返して感情的に慣れるしかありません。
2つ目は「投資スキルの獲得」によってメンタルをやられないようにする方法です。
基本的には、
「間違ったトレード、投資をしない。」
「大損をしないような投資スタイル。」
「リスク許容度以上のリスクを取らない。」
など、知識があればメンタルをやられずにすみます。
ここでは以下の3つの対策を紹介します。
②バックテストを徹底する。
③投資の基礎を勉強しておく。
対策① 大きな損をしないためにリスクコントロールをする
株でメンタルをやられないためには大損しないことが一番です。
株で大損しない方法自体はすごく簡単です。
ポートフォリオ全体でリスク調整すればいいのです。
例として、
・コアサテライト戦略で運用する。
・ハイリスク・ハイリターン型の金融商品は少なめにする。
・ボラティリティが高い銘柄も控える。
・レバレッジを掛けすぎない、レバレッジ型の金融商品も控える。
これだけで大損する確率は激減します。
このようにして大損しないことを心がければ、投資でストレスを感じることもなく毎日安眠できます。
※大損しないための方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
対策② 投資する前にシュミレーションしておく
投資する前に、自分がしようとしている投資プラン、売買ルールをシュミレーション(バックテスト)することで、以下のような内容が分かります。
・平均損益
・最大ドローダウン
・ドローダウン期間
・勝率
・リスク・リワード比率
など。
こういった項目を理解していれば、自身のリスク許容度と照らし合わせて、「本当に投資、トレードすべきか?」ということを考えることができます。
バックテストは漠然とするのではなく、徹底的にやればやるほど効果が高いです。
バックテストしてから投資をする癖をつければ、大損する機会は減り、メンタルをやられずに済みます。
「本に書いてた」、「YouTuberが言ってた」
でも、リスク、リターンなんかのバックテスト情報が何もない・・・
これだけのことで本当に自分のお金を投資に回していいのかな?
バックテストで儲かる確証を得てからのほうがいいよね?
※バックテスト方法について解説した記事はこちら。
※Excelでバックテストする方法はこちら。
※バックテストをできるツールもある。詳しくは以下の2つの記事参照。
対策③ 投資の基礎を勉強しておく
最低限投資の基礎を勉強しておきましょう。
基本的な売買ルール、税金などに加え、
・これまでの暴落、バブルの歴史
・これまで流行った銘柄、投資手法がその後どうなったか?
・株、債券、金などの伝統的金融商品のリスク、リターン
・マネーマネジメント、リスクマネジメントの方法
など。
このような知識があれば、でたらめな情報などに惑わされなくなります。
YouTube、ブログだけでなく、投資の名著と呼ばれる本を読むことをおすすめします。
そうすれば、どんなときでも冷静なメンタルで投資できるようになります。
おすすめの名著はこちら!
※当サイトでは、インデックス投資、システムトレードをおすすめしています。
おすすめの本はこちらの記事より。
株でメンタルをやられる時点で投資方法に間違いがある
そもそも論になりますが、株でメンタルをやられる時点で運用方法に間違いがあります。
その間違いとは、以下の2つです。
②投資戦略への理解不足。
間違い① リスク許容度をオーバーして運用している
1つ目の間違い「リスク許容度をオーバーして運用している」というのは、まだ大きな損をしたことがなかったり、市場全体の暴落を経験していない、投資経験2~3年未満の投資家に多いのかな、という印象です。
投資スタイルや投資を始める時期にもよるけど、だいたい投資歴2~3年未満は、リスク許容度を本当の意味で自覚していないかな、という感じ。
投資を始める前は、およその理論値や感覚で「まあ、だいたいリスク許容度はこれくらい・・・」と考えていると思います。
自覚的にリスク許容度を意識せずとも、感覚的に「これ以上の損は無理かな・・・」ということくらいは多くの人が考えていることでしょう。
しかし、実際には市場平均が5%~10%程度の下落で焦り出す人もいるわけです。
市場平均が5%~10%下落するというのは、別に暴落というわけでなく、毎年のようにある一時的な調整レベルです。
この程度の下落で慌てふためるという場合、自身のリスク許容度がそれほど高くないという証左です。
リスク許容度は投資経験(慣れ)と共に増大します。
多少の下落でメンタルをやられる人は、リスク資産を持ちすぎているため、キャッシュポジションを多めに持つことで、安心して運用できるリスク資産の割合を見極める必要があります。
間違い② 投資戦略への理解不足
2つ目の間違いとして、「投資戦略への理解不足」が挙げられます。
理解不足とは、表面上のリスク、リターンのみを理解しただけで、その投資戦略を分かった気になり、「理論値通りの結果になる」と思いこむことです。
しかし、実際には正しく投資戦略を運用できず、メンタルをやられることになります。
理解不足の例として、
その投資戦略に従った場合、
・平均利回りは○○%
・過去の最大ドローダウンは-○○%
・何年投資を継続すれば、○○円になる。
この程度の理解しかしていないことです。
最近ではこのようなバックテスト結果をYouTube、ブログ、SNSなどでよく見かけます。
バックテスト結果におそらく間違いはないでしょうし、将来に渡りバックテスト上の理論値に近い儲けになるかもしれません。
しかし問題なのは、理論値に近い利益を出すこと自体が難しいということです。
これは将来的にも、バックテストに近い値動きをしたとしてもです。
理論どおり儲けることが難しい理由として、バックテストには人間の心理が一切反映されていないためです。
例えば、以下のバックテスト結果があったとします。
・過去30年の勝率は80%
・平均利回りは15%
・最大ドローダウンは-40%
この場合、-40%のドローダウンを耐えきれば、負けはないように思えます。
しかし、実際には-40%に到達しないまでも、数えきれないドローダウン、元本割れ回数があり、
・今売れば、損する前に少しの利益が手に入る。
・-10%のドローダウンがもう5回目だ、耐えきれない・・・
・別の魅力的な投資手法を知った。そっちに移ろう・・・
こんな感じでいくらでも理論通りに投資できない可能性があります。
このような最大ドローダウン(最大のリスク)以外にも、少ないリスクが何度も訪れことを想定していなかったり、他の誘惑に負けるリスクなど、投資戦略が最大ドローダウン以外で破綻するリスクはいくらでもあるのです。
こういった理解不足から、「勝ちを逃した」、「無駄に大損した」などいくらでもメンタルをやられる機会があるわけです。
表面上のリスク・リターンを理解しているならまだ良いほうで、
「積み立てNISAなら絶対儲かるんででしょ?」
「とりあえずSP500を買っておけば絶対勝てるんでしょ?」
こういった人もいます。
このように投資戦略を理解していない故に、「聞いてた話と違う!、損したんだけど・・・」
こんな風にメンタルを病むわけです。
まとめ
「株でメンタルをやられるタイミングとは?事前に知るべき対策も解説。」のまとめです。
タイミング① 大きな損をしたとき
タイミング② 連続的な負けをしたとき
タイミング③ ドローダウンが続くとき
タイミング④ 大きな勝ちを逃したとき
タイミング⑤ 歴史的暴落に巻き込まれたとき
・株でメンタルをやられないための対策
対策① 大きな損をしないためにリスクコントロールをする
対策② 投資する前にシュミレーションしておく
対策③ 投資の基礎を勉強しておく
・株でメンタルをやられる時点で投資方法に間違いがある