株で勝てない仕組みって何?
株でどうしても勝てない・・・・
なんでなん・・・?
この記事では、上記のような疑問にお答えします。
本記事のポイント
・株で勝てない人のパターンは同じ
・投資で勝つための方法
株で勝てない・・・・
株をする大多数の人がこのように悩んでいることと思います。
株をしている人の8割が負けている、なんて言われますからね・・・・
私自身は7年間負け続けました。
しかし、現在では資産は増え続けています。(実現損益は8年連続プラス)
負け方については、7年負け続けていることもあり熟知しています。
だからこそ、負けない方法も知っています。
この記事では、その方法を解説します。
はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、前半7年は負けの連続、それ以降は勝ち続けています。
2021年4月に資産3000万円を達成しました。
そんな私が、「株で勝てない仕組みとは?トータルで負ける理由を解説します。」を解説します。
※これまでの経歴は、以下の記事で解説しています。
株で勝てない仕組みとは?
株で勝てない仕組みは以下のようになっています。
②いつまでも聖杯探しを続ける。
③リスクコントロールの根拠がない。
この中で一番重要なことは、「期待値がプラスの投資戦略を使っていない」です。
これが、この記事のキーポイントです。
以下で詳しく解説していきます。
仕組み① 期待値がプラスの投資戦略を使っていない 【超重要】
株、FX、仮想通貨、どのような金融商品の取引でも、100%勝てる投資戦略はありません。
これは、どんな優れた投資戦略でも、です。
言い換えれば、勝てるときもあれば、負けるときもあるわけです。
ここで重要になるのが、勝ち、負けの勝率でなく試行回数を増やした場合の平均損益です。
株で勝てない人は、平均損益(=期待値)がマイナスの投資戦略を使っています。
※平均損益がマイナスなので、トレード回数が増えるほど、実現損益が拡大する。
しかし、期待値がマイナスの投資戦略でも勝てるときは勝てます。
※勝率100%がありえないように、負ける確率も100%はありえない。
コインの裏表で買う、売るを選択したとしても、勝ちは発生する。
ただ、試行回数が増えるごとに損益は期待値に収束します。
逆に期待値がプラスの損益であれば、運悪く連続的に負けることはあっても、試行回数が増えれば期待リターンに収束します。
仕組み② いつまでも聖杯探しを続ける
聖杯とはトレードの必勝法のことです。
※外国人著者の書籍などに、よく登場するたとえです。
残念ながら、聖杯(必勝法)はありません。
また、どんな有名な本に書いてあることや、有名なインフルエンサーの投資戦略も聖杯にはなりえません。
理由として、
・トレード手法には寿命がある。
→一時的には、絶大なパフォーマンスを発揮することはあっても、いずれは使えなくなる。
その内また、使えるようになることもある。
素人には今が勝てる時期なのか、使えない時期なのか判断がつかない。
・ベンチマークに勝てるとは限らない。
→ベンチマークは運用の勝ち負けを判断するための基準のことです。
たいていは指数(日経平均など)を使います。
一見、トレードでそれなりに利益を出しても、ベンチマークには全く歯が立たない、というのはよくあることです。
シンプルに言えば、相場全体ほどには勝っていないってこと。
・期待値がプラスとは限らない。
→システムトレーダー以外は、その戦略の期待リターン、予想される勝率、予想されるリスクなど答えられません。
よく考えて頂きたいのですが、これまで読んだ本、見た動画、ブログなどで紹介された手法の、期待リターン、勝率、ドローダウン、リスクなど見たことがありますか?
多くの場合、この株でいくら儲かった、このタイミングでいくら儲けたということばかりではないでしょうか?
・使う人のリスク許容度が考慮されていない。
・リスク選好も人によって違う。
・時代遅れの戦略。
・特定の投資戦略が全ての株に通じるとは限らない。
こういったことからです。
挙げだすときりがありません。
上記のことから、聖杯(必勝法)を探し続けても意味はありません。
また、手法のストックを増やすための勉強も、さほど重要ではありません。
仕組み③ リスクマネジメントの根拠がない
勝てない仕組みの第3要素として、根拠のない損切りなどのリスクマネジメントが挙げられます。
リスクマネジメントの例として、
・損切りラインを-10%に設定。(損益比率でのリスクマネジメント)
・ナンピンはしない。(損失拡大を防ぐリスクマネジメント)
・当日限定で取引する。(時間ベースのリスクマネジメント)
というものがあります。
こういったものは、リスクマネジメントとして、それなりに効果が期待できます。
しかし、それが全ての投資戦略で同じような効果になるわけではありません。
投資戦略によっては、マイナスに働くこともあるのです。
つまり、どの投資戦略にも、同じリスクマネジメントを適用してはいけません。
よく、「目安として5%~10%下落したら、損切りしよう」という解説を見かけます。
しかし、これを真に受けてはいけません。
ボラティリティの高い銘柄であれば、この程度ではすぐ損切りラインに到達してしまいます。
反対に、ボラティリティが低ければ、これほどの値動きはしないかもしれません。
例として、ボラティリティで説明しましたが、他にも投資戦略の時間軸(デイトレ、スイング、長期投資など)、順張り、逆張り、小型株、大型株など、全てにおいてリスクが異なり、損切りが一定ルールでよいわけがありません。
一定の損切りルールでよいのは、トレード対象の値動きがほぼ同じような場合だけです。
ただ、株価の値動きは、東証やマザーズなどの市場的要因、個別銘柄の持つ値動きの特性(出来高など)、サプライズなどの一時的要因など、多種多様にわたります。
それでも、一定の損切りルールを使うかは、よく考えるべきです。
損切りなどのリスクマネジメントが重要なことは確かですが、適当な損切りや、銘柄、投資戦略に依存しない一定の損切りルールは逆効果になります。
よくある、損切りしたら株価が上がり始めるというのも、これが原因です。
本来勝てたはずのトレードで、早すぎる損切りをしたために起こります。
どんな優秀な投資戦略でも、元本割れはほぼ確実に発生します。
元本割れが発生しないのは余程運がいいときです。
その元本割れ期間をいかにコントロールするかが重要になります。
しかし、それに必要なことは、一定の損切りルールではありません。
株で勝てない人のパターンは同じ
株で勝てない人のパターンはだいたい一緒です。
・人の手法のマネばかりしている。
・買う、売る以外に取引しないという選択肢がない。
ギャンブルをしている
一見すると、勉強もしているし、取引毎にしっかり反省もしている・・・・
このような努力を続ければ、いずれは勝てそうな気がします。
しかし、そうはなりません。
まず、どんな複雑な取引手法、専門性の高い知識をつけたところで、「期待値がプラスの投資戦略」でなければ、利益を上げることはできません。
さらに、取引毎に反省したとしても、それが「期待値がプラスの投資戦略」であるのか、そうでないのか分かっていないと、反省が正しいかどうかも分かりません。
損切りラインを割ったのに、損切りできなかった・・・・
だから負けたんだ・・・・
その損切りラインはそもそも正しいの?
自分が作ったルールに従えなかったのは問題ですが、そもそも論として、そのルールが儲かる前提でなければ意味がありません。
厳しい話になりますが、株をする目的が「利益をあげる」ことであれば、勉強して既存の知識を習得する程度では足りないです。
利益をあげるためには、知識を習得したうえで、「期待値がプラスの投資戦略」を作りあげることが必須です。
もし、自身が運用する投資戦略が、期待値がプラスかどうかも分からないものだったり、他人が儲かると言った手法(ただし、客観的根拠が不明)だったりした場合、それは儲かるはず、と思いこんでいるギャンブルをしているに過ぎません。
本気で利益を出す気があるのなら、このようなギャンブル投資はやめるべきです。
かつての私もそうでしたが、どんな投資手法だろうと、明確に期待値がプラスでなければ、それは儲かるという願望にすがったギャンブルをしているに過ぎません。
人の手法のマネばかりしている
人の手法のマネをするというのも、勝てない人の特徴です。
これは、仮にそのマネした手法が「期待値がプラスの投資戦略」であっても危険です。
というのも、人によって性格、リスク許容度、リスク選好などが違うため、その手法を完全にトレースするのは難しいからです。
また、そのマネした手法を自分好みにカスタマイズして投資したとしても、それは最早べつの手法になってしまいます。
つまり、完全にマネしようとしても、それ自体が難しく、手法をカスタマイズしても、結局儲けることはできません。
他人が儲けている手法は、その人だから儲かっているということを覚えておきましょう。
取引しないという選択肢がない
買う、売る以外の選択肢がないタイプも危険です。
いわゆる、ポジポジ病です。
このタイプは取引すればするほど利益が出る、と思っているから常に取引しようとするのです。
自分の投資戦略の期待値がプラスであることを知っていれば、焦って無駄に売買することもありません。
本気で儲ける気があるのなら、取引しないという第3の選択肢があることも忘れないことです。
その他の特徴
負ける人にはまだまだ多くの特徴があります。
下記の記事は、私の7年に及ぶ負けの経験からの独断と偏見に満ちた特徴をまとめた記事です。
負けている人は、ぜひ参考にしてください。
私のように7年も負ける人はそんなにいないため、負けることについては誰よりも詳しいつもりです。
下記の記事は参考になると思います。
投資で勝つための方法
勝つための方法を解説します。
②リスク・リターンを必ず調べる。
③長期投資ほど勝ちやすい。
④ベンチマークを持つ。
この4つを意識することで、負けている人は大きく損益を改善できることでしょう。
方法① 期待値がプラスの投資戦略を使う
ここまで、しつこいくらい「期待値がプラスの投資戦略」について、言及してきました。
しかし、儲けるためにはそれが全てです。
どんな投資戦略であろうが、どんなリスクマネジメントであろうが、損益の期待値がプラスでなければ、試行回数が増えるごとに損失が拡大します。
「期待値がプラスの投資戦略」、これが利益を出すための絶対条件です。
私が知る限り、素人が得られる情報(本、ブログ、YouTubeなどから)で期待値がプラスになる投資戦略は「インデックス投資」のみです。
それ以外の手法で、明確な期待リターン、リスク、勝率、ドローダウンなどを見たことがありません。
※システムトレードを除く。システムトレードは後述する。
私自身は、投資歴15年の内、負け続けた前半7年の後は、インデックス投資を中心とした、コアサテライト戦略で運用して資産を順調に増やしてます。
※私の手法は、以下の記事で解説しています。
方法② リスク・リターンを必ず調べる
期待値がプラスになっているか、リスクはどのようになっているか?
こういったことを必ず調べてから、取引するようにしましょう。
ただ、調べるのはそれなりに大変です。
過去の価格データに対して投資戦略のシュミレーションをする必要があるからです。
この投資戦略のシュミレーションのことをバックテストといいます。
バックテストは、Excelで計算したり、プログラミングで計算したり、専用のツールを使ってバックテストする方法などがあります。
また、バックテストして儲かると判断できた投資戦略をシステマティックに運用することをシステムトレードと呼びます。
よく8割の個人投資家は負ける、なんて言われますが、その8割サイドにいる投資家が利益を出すためには「インデックス投資」か「システムトレード」が現実的です。
システムトレードとは言わないまでも、最低限バックテストだけでもすれば、負ける確率は大幅に減らすことができます。
なぜなら、バックテストすることで「期待値がプラスの投資戦略」を選別できるからです。
また、リスクの測定もできるため、適切なリスクマネジメントの決定にも役立ちます。
方法③ 長期投資ほど勝ちやすい
投資期間が短期ほど負けやすく、長期投資ほど勝ちやすくなります。
理由として、
・短期売買でトレードを繰り返すとコストがかさむ。
・試行回数が多くなり、期待値マイナスに収束する。
→大多数の人は、期待値がマイナスの取引をしていると考えたほうがいいです。
もし期待値プラスなら、もっと勝ってる人がいっぱいいるでしょうし、儲けるのにそんなに苦労してないですよね・・・
・まともな株なら、短期的に下落することはあっても、長期的には株価は上がりやすい。
→特にアメリカなんかは右肩上がりです。
これまでは、ほったらかしておけば利益がでるような状況でした。
短期で儲けたい、少ない投資資金を短期で数千万円、数億にしたい・・・
こんな欲求があることも理解はできます。
私自身がかつてはそうでしたので・・・・
ただ、短期で儲けるのは想像以上に難しいのが現実です。
方法④ ベンチマークを持つ
「期待値がプラスの投資戦略」も重要ですが、もう1つ株で勝つために重要な要素として、ベンチマークを持つことが挙げられます。
例えば、日本株を中心に取引している人は、以下のように考えてみて下さい。
・ベンチマークは日経平均とする。
・年を終えて、その年の日経平均は20%上昇した。
・自身の投資戦略は15%の利益がでた。
この場合、プラスリターンで終了していますが、日経平均には負けています。
反対に、
・その年の日経平均は-15%だった。
・自身の投資戦略は-10%だった。
この場合は、マイナスリターンだったものの、ベンチマークには勝っています。
このように、ベンチマークを持つことで、相対的に自身の投資が優れているのかどうかが分かります。
もし、ここでベンチマークに負けているようなら、ETFやインデックスファンドを買って放置する、という単純な投資戦略に負けていることになります。
その投資戦略を継続するかどうかということや、相場環境が良かったから儲かっただけなのか判断するうえでも、ベンチマークを持つことは重要です。
私の場合、インデックス投資の利回りには勝てないと悟り、今ではインデックス投資を中心としたコアサテライト戦略で運用してます。
結果的に資産が増え続けてます。
まとめ
「株で勝てない仕組みとは?トータルで負ける理由を解説します。」のまとめです。
①期待値がプラスの投資戦略を使っていない。
②いつまでも聖杯探しを続けている。
③リスクマネジメントの根拠がない。
・株で勝てない人のパターン
①ギャンブルしていることに気づいていない。
②人の手法のマネばかりしている。 ← 実質聖杯探し
③ポジポジ病。
・投資で勝つための方法
①期待値がプラスの投資戦略を使う。 ← 一番重要なこと
②リスク・リターンを必ず調べる。
③長期投資ほど勝ちやすい。
④ベンチマークを持つ。