インデックス投資で失敗する3つの原因とは?対処方法も解説します。

インデックス投資
くまさん

インデックス投資で失敗したくない。
失敗にはどんな原因があるの?

うしくん
うしくん

インデックス投資で失敗しないための方法を教えて!

この記事では、このような疑問にお答えします。

 

・インデックス投資で失敗する3つの原因
・インデックス投資で失敗しないための3つの対策

 

インデックス投資はものすごく簡単な投資方法です。

しかし、それでも投資に失敗してしまう人がいます。

この記事では、その原因と対策について解説しています。

 

マンモス
マンモス

はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、インデックス投資は現在8年間継続中です。

約2600万円を運用しています。
そんな私が、経験者目線でインデックス投資失敗の原因と対策を解説します。

 

インデックス投資で失敗する3つの原因

インデックス投資を失敗する原因は、大きく分けて3つあります。

 

①時期が悪く、投資期間が短い
②頻繫な損切り、利確
③リスクの理解不足

 

インデックス投資は、その方法自体非常にシンプルで、再現性が高く、誰にでもできます。

しかし、上記の3つの失敗原因を知らないと、簡単なはずのインデックス投資でも負けてしまうことは十分にあり得ます。

そうならないためにも、まずは失敗の原因を理解しましょう。

 

マンモス
マンモス

「インデックス投資って何?」という人向けに、インデックス投資の簡単な解説をしておきます。

インデックス投資とは?
・国や世界そのものへ投資をすることです。
・インデックス型の投資信託、ETFを買うことで簡単にできます。
・基本戦略は、毎月積み立て投資をします。
・投資期間は長期に渡ります。(20年以上続けるのが理想的)
・上記の方法で、年利5%~8%くらいです。
・ちなみに、20年以上続ければれば、ほぼ負け無しです。(あくまで過去の歴史上)

 

原因① 時期が悪く、投資期間が短い

時期が悪く、なおかつ投資期間が短いと、インデックス投資でも負けます。

時期が悪いとは、ITバブル崩壊やリーマンショックといった、大幅な下落局面のことです。

これらのバブル崩壊は、高値を更新するまでに5年程度かかっています。

もし、バブル崩壊直前で積み立てをしており、数年程度で投資をやめてしまっては、元本割れすることは十分あると認識しておきましょう。

 

原因② 頻繫な損切り、利確

インデックス投資において、頻繫な損切り、利確をすることは賢明な判断とは言えません。

インデックス投資は長期間にわたり投資することが前提になります。

長期で積み立て投資することで、市場の成長そのものを享受するためです。

その反面、市場の下落をまるごと受けるため、一時的には大きく資産が減ることもあるでしょう。

しかし、その間にも積み立て投資を続けることで、平均取得単価が下がり、上昇局面に転じた時に更なる利益となります。

頻繫な損切り、利確をすることは、下落時に積み立て投資をして買い増すという行為をやめ、上昇時には中途半端な利益にしかなりません。

実際のところ、利確も損切りもせず、「ただ積み立てる」だけという選択肢が最適解の場合がほとんどです。

 

下記の図は、各国の年間実質利回りです。

頻繫な売買をしなくても、年間5%~8%程度の利益になります。

頻繫な売買をして、この利回りよりずっと高いリターンを出せるのであれば、問題ありません。

しかし、それは現実的ではありません。

よって、インデックス投資をする場合、頻繫な売買をせず、積み立てを続けましょう。

株式リターン分布

出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資

 

原因③ リスクの理解不足

インデックス投資で失敗する要因として、リスクを理解できていないことが挙げられます。

 

マンモス
マンモス

結構勘違いしている人がいますが、インデックス投資も投資の一種であり、それなりにリスクがあります。

くまさん
くまさん

え?
インデックス投資って、年利6%くらいで、毎年絶対勝てるんでしょ・・・?

マンモス
マンモス

このようにインデックス投資を考えている人は要注意です。

 

このように、リスクを理解していないため、実際にリスクに直面すると、パニックになって損失を出してしまうというケースがあります。

リスクを理解していてなお、損失を出すケースも珍しくはないため、リスクを理解してすらいないのは論外です。

 

インデックス投資のリスクは主に以下のようなものです。

・投資期間が短いほど、資産の変動が激しい
・元本割れ期間が長い
・金額ベースでのリスクは増大する

 

※インデックス投資のリスクについては、下記の記事で詳しく解説しています。

 

インデックス投資を失敗しない方法

インデックス投資で失敗しないためには、インデックス投資の基本に忠実になることです。

インデックス投資の基本とは、

数十年に渡り、積み立て投資をし続ける

これだけです。

 

また、インデックス投資で失敗しないためには、自身のリスク許容度の理解も必要になります。

リスク許容度を理解することは、何よりも優先すべきことです。

全ての投資法は、リスク許容度のうえに成り立つといっても過言ではありません。

 

最後に、インデックス投資で失敗しないためには、投資の知識も必要になります。

株式市場の歴史や、投資のリスク、リターンを理解することは、投資による様々な不安を払拭できます。

 

それでは、前置きはこのくらいにして、それぞれ詳しく解説していきましょう。

 

方法① 長期間積み立て投資をする

インデックス投資を失敗しないためには、長期間投資を続ける必要があります。

これには、3つの理由があります。

①投資は期間が長くなるほど、低リスクになる。
②複利の効果を活かす
③買い付け価格の平均化をする

 

※長期間続けるためには、ドルコスト平均法がおすすめです。

 

※インデックス投資は基本的にほったらかしでOK。

 

※長期投資するためにキャッシュポジションを持つべきか?、フルインベストメントするかについては下記の記事で詳しく解説しています。

 

①投資は期間が長くなるほど、低リスクになる。

以下の図は、保有期間における各資産の実質利回りの状況です。

株式リスク分布

出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資

「ジェレミー・シーゲル著 株式投資」にも、記述があるように、株式を17年以上保有した場合、実質ベースでの損失がなくなります。

 

くまさん
くまさん

絶対勝てるってこと!
すげー!!

マンモス
マンモス

あくまでも、過去のデータ上の統計ではそうなっているだけです。
将来が確約されるわけではないことに注意しましょう。

 

図からもわかるように、短期ほどリスクが大きく、長期ほどリスクが小さくなります。

投資におけるリスクとは、必ずしもマイナスの意味ではありません。
投資において、リスクが大きいという表現は、価格変動の幅であり、リターンが大きくなるということでもあります。

 

②複利の効果を活かす

複利とは利子に、さらに利子がつく状態のことです。

たとえば、銀行預金の利回りが年5%とします。

100万円を預けた場合、1年で105万円になります。(利子5万円)

2年目は105万円に利子が付き、110.25万円になります。(利子5.25万円)

1年目は利子5万円なのにたいし、2年目は5.25万円になりました。

これが複利の凄さです。

利子に利子が付く状態が、時間の経過とともに膨れ上がります。

これは投資においても同じです。

このことからも、インデックス投資を長期で積み立てることが重要です。

 

※複利について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。

 

③買い付け価格の平均化をする

インデックス投資をする場合、その時の株価が高いのか、安いのかを考える必要はありません。

月毎など、一定間隔で積み立てることで、買い付け価格を平均化できるからです。

買い付け価格の平均化と、上述した「①投資は期間が長くなるほど、低リスクになる。」、「②複利の効果を活かす」により最終的な勝率が上がります。

 

くまさん
くまさん

いや、安いときだけ買えばよくね?

マンモス
マンモス

そもそも、安いときを狙うっていうこと自体が難しいよ。

買い付け価格を平均化するより、安い時にだけ買いたいをいう気持ちも分からなくはありません。

しかし、10年、20年単位になると、年内の安値、高値など誤差の範囲です。

長期で投資するなら、あまり気にしなくてもOKです。

 

※下記のチャートはダウ平均です。

ITバブル崩壊(2001年)、リーマンショック(2008年)の後もアメリカの株価は上昇した。

バブル崩壊や一時的な下落をピンポイントで狙って買うより、積み立て投資をすることが無難。

ダウのチャート

 

マンモス
マンモス

もちろん可能な限り安く買うに越したことはないんですけどね・・・
まあ、無理なんであきらめましょう。

 

方法② リスク許容度の見直し

リスク許容度とは簡単に言うと、「いくらまで損していいか?」、「いくらまで投資に資金を回せるか?」ということです。

インデックス投資で失敗しないためには、このリスク許容度の見直しが重要です。

基本的には、インデックス投資は積み立て続けるだけでもよいのですが、積み立て続けるためには、生活の安全が確保されていることが前提になります。

年齢やライフステージ毎にリスク許容度を見直すことで、今後も積み立て投資を続けやすい環境作りをすることが重要になります。

 

マンモス
マンモス

インデックス投資は「単に積み立てるだけで、めちゃ簡単!」みたいに言われることがありますが、これは理屈の上での話です。
実際には元本割れや、景気悪化で給料減、最悪、失職などありえます。
そういう状況下でも積み立て投資を続けられる下地を作っておくことが大事です。

 

 

方法③ 投資の勉強をする

インデックス投資において、投資の勉強をすることは失敗の確率を下げるうえで重要なことです。

一見すると、インデックス投資のやり方は、下記のとおり簡単なため、さほど勉強は必要ないように思えます。

①証券口座を解説
②インデックス型の投資信託、ETFを積み立てる
③数十年にわたり続ける。

 

しかし、問題なのは投資の勉強をしていないと、途中で心が折れ、失敗するタイミングが訪れることです。

例えば、バブル崩壊による株価暴落や、長期下落局面などです。

 

くまさん
くまさん

めちゃ株価暴落してるけど、このまま本当にインデックス投資を続けてていいのかな?

マンモス
マンモス

このような疑問が生じるタイミングは必ずあります。

このような疑問が生じたとき、それでも鋼の意思でインデックス投資を続けるかどうかが、勝敗を分けます。

そこで重要な役割を果たすのが、知識の有無です。

完全に理論武装しておけば、バブル崩壊だろうが、長期下落だろうが一切動じることがなくなります。

そのためにも、投資の勉強は大切です。

 

※インデックス投資の勉強には下記の3冊がおすすめです。

株式投資のリスク、リターン、インデックス投資を続けるとどうなるか?、インデックス投資がなぜ投資の最適解なのか?、ということがこの3冊で理解できます。

マンモス
マンモス

私も全部読みましたが、インデックス投資については、この3冊を読んでおけば網羅的に理解できます。
あとは補足として、ネット上でインデックス投資アンチの人の意見を聞いたり、インデックス投資のアンチ記事や本を読めば完璧です。
何事も傾倒しすぎはよくないので、中立的立場で情報収集しましょう。

 

まとめ

インデックス投資で失敗する原因は以下の3つです。

①時期が悪く、投資期間も短い
②頻繫な損切り、利確をする
③リスクの理解不足

 

これらの失敗をしない方法は以下の3つになります。

①長期に渡り、積み立て続ける
②リスク許容度を見直す
③勉強して理論武装する

 

以上のポイントを踏まえて、インデックス投資を成功させましょう!
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