デイトレで1日5000円くらい稼ぎたい!
デイトレで1日5000円稼ぐのって簡単なの?
この記事は、上記の疑問にお答えします。
本記事のポイント
・デイトレで1日5000円稼ぐことの意味するところ
・デイトレで1日5000円を狙う方法
「デイトレで1日5000円でいいから稼ぎたい・・・」
こんな風に考えたことはありませんか?
私が投資初心者の頃は、常にこんなことばかり考えていました。
この記事は、このような疑問を持つ初心者に向けて、「1日5000円稼ぐって実際できるの?」という私なりの答えを解説しています。
はじめまして!マンモスです。
投資歴16年目です。
2021年4月に資産3000万円を達成しました。
実現損益は1000万円を超えました。
デイトレも2年以上やってました。
その経験を活かし、「【初心者向け】デイトレで1日5000円稼ぐのは簡単なことなのか?」を解説します。
デイトレで1日5000円稼ぐのは簡単なことなのか?
結論から申し上げます。
1日5000円稼ぐことは簡単ではありません。
また、これが1日100円でも1000円でも簡単なことではありません。
なぜなら、そもそも1日の収益をプラスにすること自体が難しいからです。
まず前提として、デイトレは非常に勝つのが難しいトレードスタイルである、ということを知っておきましょう。
長期投資であれば、企業業績や経済全体の好景気、不景気などの傾向から、将来の価格変動を大まかに予測することは可能です。
しかし、これがデイトレのような超短期の場合、企業業績、好景気、不景気などはあまり関係なく、その日の単純な需給によって価格変動が起こります。
また、短期ほどランダム要素が強くなります。
このような状況下で、1日の損益をプラスにすること自体が難しく、それを継続するとなるとほとんどの人にできないのが現実です。
私も投資歴はそこそこありますが、デイトレでは勝てませんでした・・・
デイトレで1日5000円稼ぐことの意味するところ
1日5000円稼ぐことを想定した場合、
例として、各資金毎の利回りは以下のようになります。
※毎日5000円の利益を想定している。
※年間240営業日で換算。
資金 | 利回り(日) | 利回り(年) |
10万円 | 5% | 1200% |
30万円 | 1.67% | 400% |
50万円 | 1% | 240% |
100万円 | 0.5% | 120% |
デイトレの場合、1日の価格変動が限定的なため、1日で1%の利益になれば、上出来と言えます。
上記の表より、1日5000円稼ぐことを想定する場合、50万円~100万円もあれば十分です。
ここで、年間利回りを見て下さい。
いずれも年間利回りが100%を超えています。
※もちろん、毎日5000円稼ぐという、あり得ない前提にしているのですが・・・・
利回りが半減しても、十分高い利回りになってしまいます。
「1日5000円稼ぐ」というのは、一見すると「あれ?いけるんじゃね・・・」と思える金額ですが、上記表の10万円~100万円の利回り(年)を見ると、とんでもない利回りであることが分かります。
参考までに、株式の年間利回りは以下のグラフのようになっています。
グラフの年利と1日5000円の利回りを比べると、いかにデイトレで1日5000円稼ぐことがとんでもないことなのか、お分かりいただけるでしょう。
※各国の年利はざっくり3%~8%程度。
出典:ジェレミー・シーゲル著 株式投資
何かテクニックを身に着けて、「うまいことやれば1日5000円くらい稼げるだろ・・・」と錯覚しがちですが、ほぼ無理です。
また、市場平均を上回ることを目指すアクティブ運用が、市場平均と連動するインデックス運用に勝てない、という有名な話があります。
※様々データで証明されている。以下は一例。
ベンチマーク(指数)に負けている株式ファンドの割合を表している。
出典:Risk-Adjusted SPIVA Scorecard Year-End 2020 (PDFリンク)
つまり、年間利回りが3%~8%程度もあれば、本来上出来なのです。
にもかかわらず、年間利回りが100%を超えるような運用方法が現実的に可能なのか?ということはよく考える必要があります。
もちろん、例外的に高パフォーマンスを出す人もいます。
しかし、「自身がそちら側になることはできるのか?」
このことをよく考えてみましょう。
私はそういうことを夢見たので、長い時間無駄にしました。
今は市場平均利回りしか目指してません。
※詳しくは以下のプロフィールにこれまでの投資経歴を載せてます。
※市場平均を稼ぐ方法は、デイトレよりは遥かにシンプルです。
「インデックス投資」すればよいのです。
インデックス投資は私のメインの投資スタイルでもあります。
デイトレで1日5000円を狙う方法
ここまでの解説で、いかに1日5000円を稼ぐのが難しいか解説してきました。
しかし、「完全に無理です。やめて下さい。」と言うつもりはありません。
やる前から可能性を排除する必要もないと思います。
ですので、ここでは破産の可能性を限りなく減らし、かつ、1日5000円稼ぐ可能性を残す、そんな方法を解説します。
サテライトでデイトレする
サテライトとは、「コアサテライト戦略」のサテライトのことです。
デイトレは必ずサテライトとしてやりましょう。
※「コアサテライト戦略って何?」という人は、以下の記事参照。
デイトレ以外まったく興味ない、という人は貯金などの安全資産を多めに持っておけばよいでしょう。
注意点として、デイトレするにあたり絶対やってはいけないことは、資産の大半をデイトレにつぎ込む、ということです。
もし、あまり多くの資産を持っていないという人は、まずは1日500円の利益を目指してみましょう。
そうすれば、資金が少なくても実現は可能でしょう。
デイトレ練習を少額でしつつ、同時に貯金をして、資産が増えてから1日5000円を目指すことで、時間を効率的に使い、かつ破産の可能性も低くなります。
間違っても、「俺なら絶対儲けらる!」なんて考えて、いきなり多額の資産を投入しちゃダメだよ。
大抵の人は負けるからね・・・
デイトレにおける稼ぎ方
デイトレの稼ぎ方として、大きく2つのタイプがあります。
以下の2つは、リスクマネジメントの面で重要になってきます。
②多額の資金で細かく利ザヤをとる。
「①少額資金で高ボラティリティ銘柄をトレードする。」について
高ボラティリティ銘柄とは、価格変動が激しい銘柄のことです。
金融商品の特性として、1日の値動きが-5%~+5%のものがあれば、-10%~+10%というのもあります。
より大きく価格変動するものが、高いボラティリティがある、と表現されます。
ボラティリティが高い銘柄は価格変動が大きく、ハイリスク・ハイリターンな傾向にあります。
ですので、高ボラティリティ銘柄をトレードする場合、少額資金でトレードすることが必須です。
少額資金でもボラティリティが高ければ、それなりに利益が出るからです。
かつ、損をした場合、大きく負け過ぎないためです。
もし、高ボラティリティ銘柄を大金で運用すると、儲けが大きくなる変わりに、一気に資産が減る可能性もあるわけです。
「②多額の資金で細かく利ザヤをとる。」について
多額の資金で細かく利ザヤを稼ぐのは、①の高ボラティリティ銘柄をトレードするのとは真逆のスタイルです。
注意点として、少額で細かく利ザヤを取ろうとすると、利益も微々たるものになることが挙げられます。
細かく利ザヤを取る場合、1日5000円稼ごうとすると、必然的にトレード回数を増やす必要があります。
①、②について両者に言えることですが、重要なことは、リスクマネジメントとマネーマネジメントです。
シンプルに言えば、自身が納得できるリスクに、合理的な資金を割り当てることが重要ということです。
デイトレで1日5000円稼ぎたいなら、リスク・リターンとトレードの勝率などを考慮し、最適な資産管理とリスク管理を心掛けるようにしましょう。
この点を何も考えずに、「高ボラティリティ銘柄に多額の資金を突っ込む」、「少額で細かな利ザヤを稼ぐ」などすると、リスク・リターンのバランスが悪く、割に合わないトレードをするはめになります。
また、デイトレに限らず、投資、投機で重要なことは「継続性」、「再現性」です。
継続性、再現性が重要な理由として、試行回数増加による、利回りの平均値への収束が挙げられます。
要は、まともな売買ルールであれば、偶発的に負けることはあっても、繰り返すことでだんだんと利益が詰みあがるのです。
※まともな売買ルールは期待リターンがプラスとなるものです。
これがトレードで勝つための絶対条件です。
詳しくは以下の記事参照。
もし、ハイリスク・ハイリターンのトレードに高額な資金を投じた場合、一発退場もありえます。
どんなに正しい売買ルールでも勝率100%はありえず、偶発的な負けはあるものです。
この負けを連続的に引いても、その後も継続できるだけの資金が残っていなければいけません。
そのために、上述したマネジメントが必要になります。
デイトレでもバックテストは必須
トレードでは継続性、再現性を維持することが大事です。
かつ正しい売買ルールで継続することが大切です。
反対に劣悪な売買ルールで継続すると、偶発的に勝つことはあっても、長期的にはマイナスの平均損益に収束します。
そして、正しい売買ルール、劣悪な売買ルールを判断するためにはバックテストが必須です。
さて、まずは正しい売買ルールの定義ですが、
・平均損益がプラスである。
この1点に尽きます。
平均損益を知るためには、
①実際に何度もトレードして計算する。
②過去のデータでバックテストする。
この2つがあります。
①の場合、平均損益が分かるころには、多大な損失を抱える可能性があるため、必ず事前にバックテストすることが重要です。
とりあえずやってみて、損失がどんどん増えていく、これじゃあ意味ないよね・・・・
事前に平均損益が分かるなら、それに越したことないよ。
だから、実際にトレードして損失が拡大する前に、バックテストすることが重要です。
本気で1日5000円稼ぎたいなら、「ただ何となくトレードしたい」という欲求を抑える必要があります。
1つ注意点として、世に出回っているメジャーな売買ルール、
例えば、
・ブレイクアウト
・ゴールデンクロス、デッドクロス
・カップウィズハンドル
など、必ずしも平均損益がプラスになるとは限らないよ・・・
時期や銘柄などで損益も変わるからね。
どんな手法でも、詳しいバックテストデータが公表されていないものは、「勝つか負けるかは未知数」と考えておこう。
※バックテストについて、詳しくは下記の記事で解説しています。
デイトレで1日5000円稼ぎたいなら継続性を重視する
勝率が何%だろうが、「トータルリターン÷トレード回数」(つまり平均損益)がプラスにならなければ、全く意味がありません。
デイトレは日に何度も取引することから、必然的にトレード回数も多くなり、利益は平均損益に収束しやすくなります。
もし、長期投資でトレード回数も少なければ、実力など一切関係ない偶発的な勝ちの連続によって、儲かることもありえます。
しかし、デイトレはトレード回数が増え、いずれは必ず本人の実力、その売買ルールによる平均損益に収束します。
ですので、デイトレで1日5000円稼ぎたいなら、偶発的な勝ちではなく、平均損益が1日5000円近くになるような売買ルールを継続することが重要です。
そのためには、しっかりバックテストすることが大切になります。
ここまでのことをまとめると、
・マネーマネジメント、リスクマネジメントを考慮し、資金が枯渇しないようにする。
・継続性を重視する。
・継続することで平均損益がプラスになる売買ルールを構築する。
・そのためにはバックテストが重要。
このようになります。
なお、継続性、再現性を重視するにあたり、自動売買することがおすすめです。
自分でデイトレすると、ヒューマンエラーやメンタル起因のミスで、継続性、再現性が維持できないからです。
※バックテストした売買ルールを忠実にこなすことは、システムトレードの基礎です。
システムトレードに興味があれば、こちらの記事もどうぞ。
まとめ
「【初心者向け】デイトレで1日5000円稼ぐのは簡単なことなのか?」のまとめです。
→かなり難しい。
・デイトレで1日5000円稼ぐことの意味するところ
→1日5000円は少額に見えて、実はかなりの利回りになる。(資金にもよるが・・・)
・デイトレで1日5000円を狙う方法
→サテライトでデイトレする。
→デイトレにおける稼ぎ方は大きく分けて2つ。
→デイトレでもバックテストは必須。
→デイトレで1日5000円稼ぎたいなら継続性を重視する。