【投資歴15年が教える】株で大損したときの立ち直り方。

投資の基本
くまさん

株で大損した・・・・
もう立ち直れない。

うしくん

株で大損しないためにはどうしたらいい?

 

この記事では、上記のような悩みにお答えします。

 

本記事のポイント

・株で大損したときの立ち直り方
・株で大損しないための方法
・株で大損したくない人にはシステムトレードがおすすめ
・私自身の大損の経験

 

株で大損して落ち込む・・・

このようなことは、誰もが通る道です。

投資初心者であれば、ほぼ回避不能と言えます。

しかし、そこで投資スキルを上げてリベンジするか、挫折して市場から永久退場するかはその人次第です。

この記事では、株で大損して市場から永久退場しないために、「株で大損したときの立ち直り方」、「株で大損しないための方法」を解説します。

 

マンモス
マンモス

はじめまして!マンモスです。
投資歴15年です。
2021年4月に資産3000万円を達成しました。
投資歴15年のうち、はじめの7年はほぼ負け続け、それ以降は順調に資産が拡大しています。
その経験を活かし、「【投資歴15年が教える】株で大損したときの立ち直り方。」を解説します。

 

この記事で解説している内容は、利益を保証するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。

 

 

 

株で大損したときの立ち直り方

株で大損して立ち直るためには、以下の3つを意識しましょう。

①いったん株から離れることで株の大損を忘れる。
②株で大損した経験を次に活かす。
③自身の経済状態を見直す。

 

 

いったん株から離れることで株の大損を忘れる

株の大損から立ち直るためには、意識的にいったん市場から退場してみましょう。

市場から退場というと、みなさんあまりいいイメージを持たないかもしれません。

しかし、何も年がら年中市場に参加する必要もなく、自身のメンタルの状態や市場の状態が悪い時には、戦略的に市場から一時撤退しても恥じることはありません。

むしろ自身のメンタルが不調のときや、市場の地合が悪いのに次々トレードするのはいわゆる「ポジポジ病」です。

ポジポジ病の場合、損失が悪化し続けるという悪循環にはまってしまいます。

意識してポジションを取らないというのも立派な投資戦略ですので、今後のためにも「市場から意識して離れる」という投資スキルを身につけましょう。

 

マンモス
マンモス

株の大損に限らず、悩みは時間が解決することもあります。
いったん、株のことなど忘れてリフレッシュしましょう。

 

 

くまさん
くまさん

1週間もすれば、どうでもよくなってるかも?

 

株で大損した経験を次に活かす

精神的に落ち込むレベルで株の失敗をするということは、「株の銘柄選定やタイミングを計り間違えた」という失敗以前に、もっと基礎的なマネーマネジメント、リスクマネジメントに失敗しています。

なぜなら、しっかりリスク管理等を行っていれば、大損したとしても、その失敗は想定したリスクの範囲内であり納得できるからです。

事前にリスクの想定をせず、また、可能性としてどの程度の損をするのかも分かっていないため、結果的に精神的に落ち込むことになるのです。

 

立ち直れないような損失を出してしまった、という事実は基礎的なことを学ぶ良いきっかけとなります。

「失敗は成功のもと」と考え、勉強して投資スキルアップに努めましょう。

※大損しないための具体的な方法は後述します。

 

自身の経済状態を見直す

意外に効果的なのが「自身の経済状態を見直す」ことです

まずは「株の大損が今後の生活に極端に影響があるか?」と自問してみましょう。

冷静に考えてみると、「食うに困らない」、「また投資できる資金を作ることができる」はずです。

つまるところ、株以外の収入さえあれば何とかなるのです。

そう考えると、「多少悔しい思いはしたものの、大したことないな」と思えるようになります。

 

株で大損しないための方法

それでは具体的に株で大損しないための方法を解説します。

大損しない方法は大儲けする方法と違い、誰にでも簡単にでき、再現性もあります。

 

マンモス
マンモス

大儲けする方法は再現性がなく、誰にでもできるものではありません。
また、大儲けする方法を説明されたところで、本当にできるかはわかりません。
しかし、大損しない方法は簡単かつ再現性があります。

 

①株で大損しないための基本はコアサテライト戦略。
②ボラティリティの高い株は控える。
③レバレッジを掛けない。
④ポートフォリオ全体のリスクを調整する。
補足・・・メンタルコントロールは必須。

 

株で大損しないための基本はコアサテライト戦略

コアサテライト戦略とは?
投資戦略を分散することです。
・コア(中核)は安定志向の運用かつ資金量(大)
・サテライト(衛星)は積極志向の運用かつ資金量(小)

 

 

コアサテライト戦略を取ることで、必然的にローリスク・ローリターンのコア部分に資金が集中し、サテライト部分にはハイリスク・ハイリターンの一部の資金が集まることになります。

このようにすることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができます。

ただ、コア、サテライトともに任意の株、ETF、投資信託などを自身で選定することになるので、コア部分でリスクを取り過ぎては意味がありません。

ですので、コア部分はローリスク・ローリターンを心掛けましょう。

 

以下、私のポートフォリオで実例を紹介します。

※2021年末のポートフォリオです。以下の記事参照。

 

資産説明構成比率備考
VT世界の株式に連動するETF51.97%
現金29.18%
ビットコイン仮想通貨5.19%ハイリスク
GLD金価格に連動するETF4.33%
楽天VT世界の株式に連動する投資信託2.66%
CXSE中国(除国有企業)のETF2.20%
楽天VTIアメリカ株式に連動する投資信託1.84%
米ドル1.39%
イーサリアム仮想通貨0.79%ハイリスク
リップル仮想通貨0.28%ハイリスク
TQQQNASDAQ100指数の3倍レバレッジETF0.18%ハイリスク
合計100.00%

 

私の場合、コア、サテライトともにほぼインデックスファンドで構成しています。

インデックスファンドは基本的には市場に連動するため、個別株などに比べ、ローリスク・ローリターンとなります。

私のポートフォリオでハイリスク・ハイリターンと言えるのは仮想通貨3種とTQQQとなっており、これら全てを合わせても、ハイリスク資産は6%程度しかありません。

仮にこのハイリスク資産が1日で50%ダウンしたとしても、6%→3%となり、資産全体の下落は軽微となります。

以上が私の実例ですが、コア(ローリスク)、サテライト(ハイリスク)の比率は任意に決めてOKです。

リスクを制御しつつ、納得できるポートフォリオを組むことが株で大損しない秘訣です。

 

※コア部分には、インデックスファンドを運用するインデックス投資がおすすめです。

 

※リスク許容度について解説した記事はこちらより。

 

ボラティリティの高い株は控える

ボラティリティとは価格変動の大きさのことです。

1日に-1%~+1%の範囲で動く株Aと、-10%~+10%の範囲で動く株Bでは、株Bのほうがボラティリティが高いと表現されます。

ボラティリティが高いということは、それだけハイリスク・ハイリターンとなります。

ポートフォリオ全体の内、ボラティリティが高い銘柄が多いほどポートフォリオ全体のリスクが高まり、株で大損する可能性が高まります。

 

このことから、コアサテライト戦略と合わせてボラティリティを意識した運用をすれば、必然的に株で大損する確率は減ります。

 

うしくん
うしくん

株で大損する人は、ボラティリティが高い銘柄を大量に取引する傾向にあるよ。
自覚なくボラティリティが高い銘柄を取引している人は要注意!

 

くまさん
くまさん

ボラティリティが高い銘柄って、どうすればわかるの?

マンモス
マンモス

株式チャートを見れば一目瞭然です。

ボラティリティが高い銘柄が分からないという人は、日経平均、TOPIXなどの指数と値動きを比較してみましょう。

※値動きのパーセンテージで比較することが重要。

 

例えば、日経平均などの指数は1日の値動きが±1%を超えて動くことはそれほど多くありません。

±2%の値動きともなると、ニュースで話題になるレベルです。

しかし、個別株でボラティリティが高い銘柄は1日のうちで±10%など激しく値動きします。

仮にポートフォリオ全体でこのような株を買っていた場合、1日で資産の1割を失い、1週間で資産半減、となりかねません。

だからこそボラティリティが高い銘柄は控えるべきと言えます。

 

ただ、別にボラティリティが高い株を買うな!、と言っているわけではありません。

ボラティリティが高いということは、短期間で大きく儲けることも可能であるからです。

ただ、実際にはそんなに簡単に儲けることはできません。

ですので、コアサテライト戦略のような運用をし、コントロールされた任意のリスクを取ることを推奨します。

 

マンモス
マンモス

話題になっている銘柄や、急騰、急落銘柄は一時的にボラティリティが高かまっています。
リスクコントロールできない初心者が手を出すと大損します。
注意しましょう!

 

レバレッジを掛けない

レバレッジとはてこの原理のことで、投資界隈ではお金を借り入れることで自己資金以上のお金を動かす仕組みのことです。

※株の場合は信用取引がこれにあたる。

 

マンモス
マンモス

語弊を恐れず言えば、借金して株を買うってことです。

 

レバレッジを掛けて取引する場合、「自己資金は100万円しかないのに300万円の株を買う」、このようなことが可能になります。

ここで+10%の値動きをすれば、300万円×10%で30万円の利益となります。

自己資金に対して+30%の利益となりました。

反対に-10%の損失の場合、-30万円となり自己資金に対し-30%となります。

 

このことからも分かるように、ボラティリティが高い場合と同様にレバレッジを掛けた取引は資産の変動が激しくなります。

レバレッジ取引はリスクコントロールをできなければあっという間に資産が減る可能性もあるため、やはり初心者は控えるべきです。

 

また、自身で信用取引などのレバレッジを掛けない場合でも、レバレッジ型の金融商品が存在します。

 

マンモス
マンモス

最近ではレバナスが流行ってますね。

 

このようなレバレッジ型の金融商品はリスクコントロールできる人向けのため、大損したくない人は手を出さないほうが無難です。

しっかりリスクコントロールできるようになってから、必要に応じて買いましょう。

 

ポートフォリオ全体のリスクを調整する

ここまでのまとめです。

結局、株で大損したくなければポートフォリオ全体のリスク調整をすればいいのです。

そのために、

・コアサテライト戦略で運用する。

・ボラティリティが高いものを大量に保有しない。

・レバレッジを掛け過ぎない、リスクコントロールに自信が無ければそもそもレバレッジ取引をしない。

このような方法が有効です。

 

また、キャッシュポジションを多めに持つことで、ポートフォリオ全体のリスクも低下します。

※先に紹介した私のポートフォリオだと資産全体の3割がキャッシュポジションです。

何も、全財産株にぶち込む必要はないため、資産運用のクッション材として現金を活用しましょう。

 

補足 メンタルコントロールは必須

ここまで解説したように、大損しないというのはそれほど難しくありません。

しかし、「可能な限り短期で最大限儲けたい!」、このような欲求により、ハイリスク・ハイリターンの株を考え無しに大量に買えば、何度でも大損して絶望することになります。

そうならないためにもメンタルコントロールは必須です。

 

マンモス
マンモス

投資はメンタルスポーツ!!

 

株で大損したくない人にはシステムトレードがおすすめ

株で大損したくない人には、システムトレードの考え方を理解することがおすすめです。

 

システムトレードの特徴
・実売買の前に売買ルールを徹底検証(バックテスト)する。
・バックテストの結果、リスク・リターンに納得できるものを選別する。
・バックテストした売買ルールを順守し取引する。

 

システムトレードという名前から、プログラミングが必要だったり専用ツールを使ってトレードするような印象を受けますが、必ずしもその必要はありません。

システムトレードとは、十分に検証した売買ルールを機械的に取引すればいいだけです。

この「機械的に取引」するとは、単に売買ルールを絶対順守すればいいだけなので、別にプログラムやツールを頼る必要はありません。

 

マンモス
マンモス

「ただ、売買ルールを絶対順守するなら、プログラムやツールに頼ったほうが楽だよね」ってだけで、売買ルールを順守できるなら、自身で注文を出すことも広義の意味ではシステムトレードです。

 

なぜシステムトレードの考えが大損しないために役立つかと言えば、徹底検証することで、

・勝率

・最大ドローダウン

・平均ドローダウン

・トレード期間中のドローダウン回数

・トレード期間中の元本割れ回数

・平均損益

・リスク・リワード比率

 

このような項目が取引開始前に分かるからです。(あくまでも過去データに基づく)

どのようなリスクがあるか取引前に理解できれば、自身のリスク許容度の範囲内なのかどうかも分かり、だいぶ楽に投資ができます。

 

 

 

くまさん
くまさん

「なんとなく想定される最大損失額はこれくらい。」、「利益見込みはこのくらい。」、と曖昧にしか分からないより上記の項目を知っていれば、大損するかしないかはある程度予測できるよね。
大損しそうになってメンタルが崩壊するより、統計的にごくごく普通のリスクに直面していると判断できれば、冷静に投資が継続できるよ。

 

リスクを分析し、どういったリスクを取るか取捨選択できるため、株で大損したくない人はシステムトレードについて勉強してみましょう。

※当サイトではシステムトレードの基本事項を解説しています。
以下は関連記事へのリンクです。

 

 

 

 

私自身の大損の経験

私自身は投資歴15年以上ということもあり、リーマンショックを含め、それ以降の〇〇ショックは全て経験しています。

※FXはほとんどやっていないため、スイスフランショックなどの悲惨な状況は我関せずでした。

 

投資歴3年目くらいまでは保有株がストップ安になったり上場廃止になったり、大きく損をしてメンタル崩壊した覚えがあるのですが、それ以降では具体的なエピソードが思い出せません。

最近では、コロナショックが印象に残っているくらいで、「リーマンショック以外の○○ショックって何かあったかな?」、このような感じでまったく印象に残っていないのです。

何が言いたいかと言えば、「株でメンタルが崩壊しても、その内克服して忘れる」ということです。

そして、ある程度の投資経験があると「暴落しても記憶にすら残らないレベルで何も感じなく冷静になれる」ということです。

 

また、投資を続け、この記事で解説してきたようなリスクコントロールなどの基礎さえしっかり習得できれば、大損する確率が減ります。

まれに〇〇ショックのような出来事で資産が-30%程度にもなりますが、いちいち動じなくなります。

これは強がりでなく、本当にいちいち気にしなくなります。

「ああ、また暴落か・・・、まあ、その内高値更新するでしょ」

この程度にしか思わなくなります。

ですので、現在進行形で大損して立ち直れなくても、この記事で解説していることを意識すれば、「株で大損して立ち直れない」ということは無くなるはずです。

 

まとめ

「【投資歴15年が教える】株で大損したときの立ち直り方。」のまとめです。

 

・株で大損したときの立ち直り方
→いったん株から離れることで株の大損を忘れる。
→株で大損した経験を次に活かす。
→自身の経済状態を見直す。
・株で大損しないための方法
→株で大損しないための基本はコアサテライト戦略。
→ボラティリティの高い株は控える。
→レバレッジを掛けない。
→ポートフォリオ全体のリスクを調整する。
・メンタルコントロールは必須
・いずれは暴落しても動じないメンタルになる

 

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