インデックス投資っていくらから始めればいいの?
いくらから買える?
インデックス投資って少額でもいいの?
少額でも儲けたい!
この記事では、このような疑問にお答えします。
本記事のポイント
・インデックス投資はいくらから買えるのか?
・少額投資でも利益を増やす方法
ニュースなどで、「日経平均が過去最高値を更新しました」などと掲載されたとき、必ず以下のようなコメントがあります。
結局お金持っている人だけが得をしている。
お金ない俺たちには関係ない・・・
こういった考えは間違いです。
なぜなら、投資信託であれば、100円から投資することができ、株なども数千円から始めることができるからです。
一般的には、お金がないと投資できないというのが世間の常識なのかな、と思います。
この記事では、このような誤解を解き、「少額からでも投資できること」、「いくらからインデックス投資をしたほうがいいのか?」ということについて解説します。
はじめまして!マンモスです。
投資歴15年、インデックス投資は現在8年間継続中です。
約2600万円を運用しています。
そんな私が、「インデックス投資はいくらから始めたらいいの?
」という疑問について解説します。
インデックス投資はいくらから始めればいいの?
インデックス投資は100円からでも投資可能です。
100円からできるのであれば、やる気さえあればだれでも投資可能です。
小学生のお小遣いですら投資できますね!
いくらから始めるという問題については、以下のような順番、基準で決めるのがよいでしょう。
②いくら設けたいか、目標金額を設定する
③投資年数を決定する
それぞれ、詳しく解説しています。
いくらの損失であれば耐えられる?
「いくら損してもいいか?」ということを、まず一番初めに考えるべきです。
一般的にインデックス投資は負けにくい投資ではありますが、それは「最終的に負けにくい」だけです。
投資過程で、元本割れ期間、資産最高値からの下落期間は普通によくあります。
※長期であれば、長期になるほど元本割れ頻度は減ります。
私自身、8年間インデックス投資をしていますが、数年に1度くらいは元本割れします。
8年程度では、まだまだ十分な資産形成ができません。
勝率を上げたいのであれば、最低でも15年は必要です。
このことから、まずはインデックス投資を始める前にいくら損してもいいか考えましょう。
例えば、年間100万円投資をした場合、-10%で10万円の損がでます。
年間50万円であれば、-10%でも5万円の損で済みます。
最悪の損失を想定して、それでも精神的に耐えられ、金銭的に生活に影響がないようなら問題ありません。
また、実際にインデックス投資を始めてみて、元本割れをしたときに自身の感情と向き合い、ストレスを感じている、生活に影響がでているなら、それは過剰に投資をし過ぎていることになります。
上記のことから、
①事前にいくら損してもいいか決める
②実際の投資過程で元本割れしたときに、ストレスがないように資金を調整する
ということが大事です。
ただ、インデックス投資において、基本的に損切りはしないため、②の資金調整はいったん追加投資をやめ、貯金を殖やすのが無難です。
本来は株価下落時も積み立て投資をするのがベストです。
しかし、ストレスを感じ損切りするくらいなら、いったん投資から離れて貯金しましょう。
※以下の記事では「いくら損してもいいか」について、さらに詳しく解説しています。
目標金額を設定する
最終的にいくら資産を作りたいのか目標を決めましょう。
短期売買などは、いくら儲かるのかということが読めませんが、インデックス投資であれば、ある程度の利回りは決まっています。
利回りを考慮し、目標金額の設定をしましょう。
※インデックス投資の年利はおよそ5~8%程度。
※インデックス投資の利回りはについては、以下の記事で詳しく解説しています。
目標金額の設定は、証券会社や金融庁の資産運用シュミレーションが便利です。
以下は楽天証券の積立シュミレーションです。
※以下のシュミレーションだと、最終的に1億円の資産を作りたいなら、利回り5%で、月120,155円を30年投資すれば可能という結果です。
所感ですが、利回り5%はやや控えめかなと思います。
リーマンショック以降は年利10%越えが当たり前でした。
今後は株の利回りは低下するという予想もあるため、長期平均6、7%くらいが妥当かなと思います。
投資年数を決める
目標金額が決まったら、次は投資年数を決めましょう。
これも、上記で解説した積み立てシュミレーターを使うのが便利です。
積み立てシュミレーターの積み立て期間や目標金額、利回りなどいろいろな値で計算してみましょう。
これで、「自分にとっていくらから投資をはじめるべきか」、の金額が算出できます。
注意点として、積み立てシュミレーターは「月額いくら投資する」という金額を算出できます。
これは、インデックス投資は基本的に毎月積み立てで買うことが前提のためです。
また、もう一つの重要な注意点として、非現実的な目標金額を設定してはいけません。
インデックス投資は非常に再現性が高い投資ですが、逆に言えば、過度なリターンは狙えません。
つまり、年利15%越えなどの高リターンが当たり前と思わないほうがいいです。
※過去5年程度はSP500連動のインデックスファンドは年利15%を超えていた。
やはり、無難な利回りは5%~8%程度です。
最後に、目標金額を実現するために重要な要素を説明します。
①投下資金・・・大量に投下すればするほど短期で目標金額に到達可能
②期間・・・長期になればなるほど、目標金額に到達するための投下資金を低く設定できる
このこのを踏まえ、自身のリスク許容度を含めシュミレーションをすれば、投資にいくら必要かは算出できます。
始めは少額から始めよう
ここまでは、シュミレーションにていくらで始めるべきか、を解説しました。
しかし、投資初心者のうちは少額から始めることをお勧めします。
というのも、「自身のストレス耐性を見極める」ということは、損失を経験してみないと分かりません。
始めから大量に資金を投入して、損に耐えられず、すぐに市場から退場というのはインデックス投資において最悪なパターンです。
インデックス投資は長期間続けることが前提であり、短期でやめるという選択肢は最悪です。
このことを留意し、いくらからインデックス投資を始めるか決定しましょう。
投資初心者が退職金を株に全部ぶち込むのは最悪なパターンです。
人生詰みたくなければ、最初は少額から始めましょう。
インデックスファンドはいくらから買えるのか?
インデックスファンド(投資信託)は最低100円から買うことができます。
ETFであれば、最低数万円程度かかります。
投資信託は100円から買える
投資信託であれば、100円から買うことができます。
また、ノーロードファンドとよばれる、買付手数料が無料の投資信託もあります。
本当に100円だけで投資ができます。
下記の図は楽天証券の投信購入画面です。
基準価格が14,052円となっていますが、これはこの投信を買うための最低金額というわけでなく、投信の値段のことです。
株価と同じような意味です。
下記の投信も基準価格は14,052円ですが100円から買えます。
楽天証券より引用
ETFの最低投資金額
ETFは投信に比べると最低金額が高めです。
最低数万円くらいから買えます。
ETFの買い方は株と同じであり、日本上場のものは100株単位、アメリカ上場のものは1株単位から買えます。
インデックス型のETFであれば、世界経済分散型の「VT」なら、98ドル程度、SP500連動の「VOO」であれば365ドル程度で買えます。
※2021/03/16日現在のレートです。1ドル109円として、
VT→10,682円
VOO→39,785円
となっています。
この2つはアメリカに上場しているため、1株から買えます。
また、投信と違い手数料も発生します。
※手数料は各証券会社の株式手数料を参照して下さい。
現金でなくポイントでもインデックス投資はできる
証券会社によってはポイントでも投資ができます。
例
楽天証券→楽天ポイント
SBI証券→Tポイント
現金も一切不要でポイントだけで投資が可能です。
下記は楽天証券の投信買い付け画面です。
保有中のポイントが表示され、ポイントの利用有無を選択できます。
楽天証券より引用
このように、お金を使わなくても投資は可能です。
いきなり現金を使うのは抵抗がある、という人はポイントで投資してみましょう。
投信であれば、ポイントで100円から投資できます。
少額投資でも利益を増やす方法
インデックス投資で目標金額まで増やすために重要な要素は、「投資期間」、「投資金額」の2つです。
少額でも、目標金額を達成するために、以下の方法を紹介します。
NISAで節税する
NISAとは、投資で得た利益の非課税制度のことです。
基本的に、株、投資信託の売却益は20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金が掛かります。
100万円の儲けをだしても、20万円くらいは税金で引かれます。
この20万円のロスをNISAであれば、非課税にすることができます。
お得なのでNISA、積み立てNISAを使って取引しましょう。
NISAは証券会社などで開設できます。(ただし1か所だけ)
ポイントをフル活用する
積極的にポイントを使いましょう。
買い物などで、特定のポイントに集中させれば、1年あたり、結構な金額になります。
そのポイントを投資に回して、ダメ押ししましょう。
おすすめは楽天ポイントです。
買い物やネット通販など、全て楽天カードで決済するようにすれば、かなりのポイントがたまるはずです。
※楽天カードとはクレカのこと。ポイント還元率は1%~。
また、楽天ポイントは楽天系列のサービスを集中的に利用することで、どんどん貯まります。
ポイント投資であれば、「楽天証券」+「楽天カード」+「楽天銀行」がおすすめです。
私自身、楽天証券、楽天カード、楽天銀行を利用しています。
楽天証券と楽天銀行はそれぞれ連携でき、他の銀行を使うよりもおすすめです。
銀行の利子アップや証券口座への入金が楽になります。
また、楽天カードを使って投信を買うことができ、毎月5万円まで1%キャッシュバックされます。
そのポイントはもちろん再投資できます。
長期間投資する
少額投資で目標金額を達成するための必須項目は、「期間」です。
長ければ長いほど複利効果によって、利益が増えます。
そのため、可能な限り若いうちからインデックス投資を始めましょう。
※いつから始めたほうがいいのか、については下記の記事で解説しています。
※具体的な買い方はドルコスト平均法がおすすめです。
まとめ
インデックス投資をいくらから始めるか、のまとめです。
・まずはいくら損してもいいか考える。(リスク許容度の設定)
・目標金額を設定し、積み立てシュミレーターで投資金額を決定する
(年利は5~8%程度で計算する)
・投信であれば100円から投資が可能
・NISAによる節税やポイント投資をうまく活用し、利益を増やす
以上のことから、インデックス投資の敷居はそんなに高くないです。
まずはポイント投資、少額投資でストレスを感じない範囲で投資デビューしてみてはいかがでしょうか?